実家の片付け業者の費用相場と作業内容|依頼の流れや選び方も紹介

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実家の片付けを請け負う業者は、主に不用品回収・遺品整理業者、ゴミ屋敷清掃業者、特殊清掃業者という3種類に分類でき、種類ごとに対応できる作業の範囲や料金の目安に違いがあります。

【業者の種類ごとに見た料金の目安】

間取り料金の目安
不用品回収・遺品整理業者
※3社分を平均した金額(不用品回収・遺品整理業者)
ゴミ屋敷清掃業者
※3社分を平均した金額(ゴミ屋敷清掃業者)
遺品整理を特殊清掃業者へ頼んだケース
※3社分を平均した金額(特殊清掃業者)
1K約30,000円~約33,000円~約23,000円~
1DK約47,000円~約53,000円~–
1LDK約80,000円~約78,000円~約74,000円~
2DK約110,000円~約112,000円~–
2LDK約135,000円~約136,000円~約119,000円~
3DK約157,000円~約156,000円~–
3LDK約183,000円~約181,000円~約164,000円~
4LDK–約226,000円~約202,000円~

業者の良し悪しを判断する基準や料金の目安を把握しないまま依頼先を決めると、相場より高い金額を請求されても見抜けなかったり、引き取ってもらったゴミや不用品を不法に捨てられたりといったトラブルにつながるおそれがあります。

また、本章に入る前に片付けや解体をスムーズに行う為の大事なことをお伝えしておきます。

「どこに頼めばいいのかわからない」「安く頼んだつもりが高くついた」という声は非常に多く、実際に数十万円の差が出ることもあります。

とはいえ、素人が業者の良し悪しを見極めるのは難しいのが現実です。

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後悔しないために、まずは見積もり比較から始めてみましょう。

本記事で取り上げるテーマは次のとおりです。

最後までお読みいただくと、ご自身の状況に合った業者の種類や、おおよその料金感をつかみやすくなります。

負担を抑えながら実家の片付けを円滑に進めるために、ぜひ参考にしてください。

※2026年10月現在の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

目次

業者別に見る実家の片付けで頼める作業の一覧

業者別に見る実家の片付けで頼める作業の一覧

実家を業者に片付けてもらいたいものの、「どこへ頼めばよいのか見当がつかない」と悩む人は少なくないはずです。

片付けを請け負う業者はさまざまで、提供内容に多少の差はあるものの、基本的にはどの業者でも片付け自体には対応してもらえます。

ただ、片付け以外にも頼みたい作業があるときや、現場が特殊な状態にあるときは、次のように状況に合わせて依頼先を選ぶことが大切です(業者名をクリックすると詳しい説明へ移動します)。

【業者別に見たサービス内容の例】

不用品回収・
遺品整理業者
ゴミ屋敷清掃業者特殊清掃業者
基本サービス不要品・ごみの分別と搬出、回収〇〇ー
貴重品探し〇〇ー
軽い掃除(床の掃き掃除など)〇〇ー
除菌・消臭ー〇ー
体液・汚物の除去と洗浄ーー〇
オゾンによる消臭、専用薬剤を使った消毒・除菌ーー〇
害虫の駆除ーー〇
家財の消臭・消毒・除菌ーー〇
家財の搬出ーー〇
室内の清掃ーー〇
オプションサービスオゾンを使った消臭ー〇ー
ハウスクリーニング〇〇〇
庭の手入れ(草むしり、庭木の剪定など)〇〇ー
不要品の買い取り〇〇〇
遺品の供養〇〇〇
引っ越しの手伝い〇〇ー
解体・リフォーム〇〇〇
不動産の売買〇〇ー
各種手続きの代行(車・バイクの廃車手続きや形見の発送など)ーー〇
※あくまで一例として掲載しています。対応範囲は業者ごとに違うため、依頼前にご確認ください。

表からも読み取れるように、頼める作業の範囲は業者ごとに違うため、ご自身の状況や希望に見合った依頼先を選ぶことが大切です。

ここからは前述の3つの業者について、各業者に頼める作業の内容と、どのような場面で依頼するのが向いているかを順に見ていきます。

不用品回収・遺品整理業者:分別から貴重品探し、軽い掃除まで対応

不用品回収・遺品整理業者は、実家の片付けを任せられる依頼先の1つです。

不用品回収業者と遺品整理業者とで、基本サービスにも、追加料金で頼めるオプションサービスにも大きな差はなく、多くの業者が次のようなサービスを用意しています。

【不用品回収・遺品整理業者で頼めるサービスの例】

サービスの中身
基本サービス不要品・ごみの分別と搬出、回収
貴重品探し
軽い掃除(床の掃き掃除など)
オプションサービスハウスクリーニング
庭の手入れ(草むしり、庭木の剪定など)
不要品の買い取り
遺品の供養
引っ越しの手伝い
解体・リフォーム
不動産の売買
※あくまで一例として掲載しています。対応範囲は業者ごとに違うため、依頼前にご確認ください。

「物の量が多く、1人で片付けるのは手に負えない」
「親の遺品を目にすると悲しみがこみ上げ、手をつけられない」
「借りている部屋なので早く明け渡さないと、不要な家賃がかさんでしまう」

このようなケースでは、不用品回収・遺品整理業者へ実家の片付けを任せるのが向いています。

【不用品回収・遺品整理業者の一例】
関西プロスタッフ
:大阪や奈良、京都といった関西エリアを対応地域とする不用品回収業者です。不用品の回収や遺品整理に加え、解体工事やハウスクリーニングといった作業もまとめて任せられます。

ゴミ屋敷清掃業者:汚れのひどい現場の片付けにも対応

実家の片付けは、ゴミ屋敷清掃業者に頼むこともできます。

下の表のとおり、基本サービス・オプションサービスともに、不用品回収・遺品整理業者とほぼ共通しているケースが大半です。

【ゴミ屋敷清掃業者で頼めるサービスの例】

サービスの中身
基本サービス不要品・ごみの分別と搬出、回収
貴重品探し
軽い掃除(床の掃き掃除など)
除菌・消臭
オプションサービスオゾンを使った消臭
ハウスクリーニング
庭の手入れ(草むしり、庭木の剪定など)
不要品の買い取り
遺品の供養
引っ越しの手伝い
解体・リフォーム
不動産の売買
※あくまで一例として掲載しています。対応範囲は業者ごとに違うため、依頼前にご確認ください。

不用品回収・遺品整理業者との違いは、汚れがひどい現場であっても片付けを引き受けてもらえる点といえるでしょう。

例として、次のような状態でも対応してくれる業者が多く見られます。

  • ごみや不用品が山積みになり、家に入ることさえ困難な状態
  • 長い間、生ごみが放置されたままになっている
  • 不用品やごみの中に、糞尿や害獣の死骸が混じっている

「実家であっても、汚れがひどすぎて自分の手で片付けるのはためらわれる」
「片付けを手伝おうとしたものの、物とゴミの量に圧倒されてくじけてしまった」
「近隣から苦情が寄せられ、早急な片付けが求められている」

このようなときは、ゴミ屋敷清掃業者へ実家の片付けを頼むのがおすすめです。

【ゴミ屋敷清掃業者の一例】
オークラ清掃社
:東京や埼玉、千葉をはじめとする関東エリアを中心に、ゴミ屋敷の清掃を手がける業者です。遺品のお焚き上げやオゾン脱臭には無料で対応してもらえ、ハウスクリーニングや害虫駆除も有料で依頼できます。

特殊清掃業者:死亡現場となった部屋の片付けにも対応

実家の片付けを任せられる選択肢の1つに、特殊清掃業者もあります。

先に紹介した不用品回収・遺品整理業者やゴミ屋敷清掃業者と同じく、室内の片付けや不用品・ゴミの回収を任せられます。

2つの業者との違いは、人が亡くなった現場の部屋であっても片付けに対応してもらえる点にあります。

具体的に頼める内容については、次のサービス例を参考にしてください。

【特殊清掃業者で頼めるサービスの例】

サービスの中身
基本サービス体液・汚物の除去と洗浄
オゾンによる消臭、専用薬剤を使った消毒・除菌
害虫の駆除
家財の消臭・消毒・除菌
家財の搬出
室内の清掃
オプションサービスハウスクリーニング
故人・部屋・遺品の供養
遺品の買い取り
解体・リフォーム
各種手続きの代行(車・バイクの廃車手続きや形見の発送など)
※あくまで一例として掲載しています。対応範囲は業者ごとに違うため、依頼前にご確認ください。

「親が息を引き取った場所を自分で片付けるのは、気持ちの面でつらい」
「発見が遅れたため、シミや強い臭い、害虫の発生がひどい」
「特殊清掃とあわせて、遺品の整理も任せたい」

こうしたケースでは、特殊清掃業者へ実家の片付けを依頼するとよいでしょう。

【特殊清掃業者の一例】
株式会社リスクベネフィット
:日本全国から依頼を受け付けている特殊清掃業者です。オゾン脱臭や汚染物の除去、薬剤を使った消臭、床の撤去といった作業に対応しています。

実家の片付けを業者へ任せるときの費用相場

実家の片付けを業者へ任せるときの費用相場

業者へ実家の片付けを任せるかどうか検討するとき、多くの方がまず気にされるのはお金の面ではないでしょうか。

この章では、依頼先の種類ごとに、おおよそ必要になる金額をまとめました。取り上げる業者は次のとおりです。

掲載している金額は実在する複数の業者の料金を平均した数値です。見積もりを取る前の参考としてお役立てください。

遺品整理・不用品回収業者へ頼むときの費用相場|1LDK約80,000円〜

最初に取り上げるのは、遺品整理や不用品回収を手がける業者へ実家の片付けを頼んだときの料金の目安です。

【遺品整理・不用品回収業者における基本プランの料金目安(※)】

間取り料金の目安
1K約30,000円~
1DK約47,000円~
1LDK約80,000円~
2DK約110,000円~
2LDK約135,000円~
3DK約157,000円~
3LDK約183,000円~
※遺品整理・不用品回収を手がける3社の料金を平均

表の金額は基本プランのみを対象としています。ハウスクリーニング、庭の手入れなどを追加すると、その分の料金が上乗せされます。

なお、4LDK以上の間取りについては料金を公式サイトに載せていない業者も見られます。4LDK以上の住まいで金額を確認したいときは、業者へ直接問い合わせることになる場合があります。

ゴミ屋敷清掃業者へ頼むときの費用相場|1LDK約78,000円〜

続いて、ゴミ屋敷の清掃を専門とする業者へ実家の片付けを任せたときの料金の目安を見ていきましょう。

【ゴミ屋敷清掃業者における基本プランの料金目安(※)】

間取り料金の目安
1K約33,000円~
1DK約53,000円~
1LDK約78,000円~
2DK約112,000円~
2LDK約136,000円~
3DK約156,000円~
3LDK約181,000円~
4LDK約226,000円~
※ゴミ屋敷の清掃を手がける3社の料金を平均

表から読み取れるとおり、遺品整理・不用品回収業者と比べても金額に大きな差は見られません。

ただし、こちらも基本プランだけの金額です。ハウスクリーニング・オゾン消臭といったオプションを付ける際は追加料金が発生する点にご注意ください。

特殊清掃業者へ頼むときの費用相場|1LDK約74,000円~

最後は、特殊清掃業者へ実家の片付けを任せたときにかかる金額です。

片付けに取りかかる前の段階で特殊清掃が欠かせない状況であれば、次の料金目安をご確認ください。

【特殊清掃の作業別にみた料金目安(※1)】

作業内容料金の目安
害虫駆除約12,000円~
消臭・消毒約17,000円~
オゾン脱臭約30,000円~
汚染物の撤去汚れの程度や撤去する量によって変動
特殊清掃パック(※2)約79,000円~
※1:特殊清掃を手がける4社の料金を平均
※2:害虫駆除・消臭・消毒・汚染物除去・オゾン脱臭などをまとめてセットにした料金プラン

特殊清掃に続けて遺品整理まで同じ業者へ任せたいときは、次の料金目安もあわせてご覧ください。

【特殊清掃業者へ遺品整理を頼むときの基本プラン料金目安(※)】

間取り料金の目安
1K約23,000円~
1LDK約74,000円~
2LDK約119,000円~
3LDK約164,000円~
4LDK約202,000円~
※特殊清掃を手がける3社の料金を平均

実家の片付けや遺品整理を特殊清掃業者へ任せたとしても、先に紹介した2つの業者と比べて金額に大差はないと考えられます。

費用がかさんでも実家の片付けはプロに任せるのがおすすめ

ここまでの金額を見て、「片付けを業者に任せるだけで、ここまでお金が必要なの?」と感じた方もいらっしゃるでしょう。

片付け作業が苦手ではなく、実家から近い場所に住んでいる方や時間に余裕がある方であれば、「1人でも何とかなりそう」と考える方もいるでしょう。

ところが、自分たちだけで作業を進めると、次のような壁にぶつかりがちです。

・重い家具を動かせない、動かせても腰を傷めてしまう
・親の持ち物が想像していたよりずっと多い
・1ヶ月以上作業を続けても片付く気配がない
・値段が付く品か、価値のない品かの見分けがつかない
・遺品整理では、思い出の詰まった品と向き合うのがつらい
・害虫や害獣が出てきたものの、自力で退治するのは怖い

このように、実家の片付けは体への負担に加えて心の負担も大きく、状況によってはつらい思いを抱えることにもなりがちです。

費用はかかりますが、できる範囲で、短期間できれいに作業を終えてくれる業者へ任せることを検討してみてください。

実家の片付けで出費を減らすための工夫

実家の片付けで出費を減らすための工夫

前の章の業者に実家の片付けを頼んだときの費用相場をご覧になり、「予想以上にお金がかかる」と感じた方も少なくないのではないでしょうか。

片付けのあとに実家の解体まで考えているなら、なおさら出費は最小限にとどめたいところです。

本章では、実家の片付けにかかるお金を減らすために押さえておきたいポイントを4つ取り上げます。

1つずつ順番に見ていきましょう。

片付けの依頼前に不用品を売却

まず挙げられるのが、片付け業者を呼ぶ前に、売れそうな品物を買い取ってもらっておく方法です。

買取を専門とする業者に先に査定を頼むほうが高値がつきやすく、受け取った代金を片付けの料金に回せるためです。

買取に対応している片付け業者もありますが、査定を本業とする専門スタッフを抱えているところは多くないと考えられます。

一方で、目利きのできる査定担当者がそろった買取専門業者なら、品物に見合った金額で引き取ってもらえる見込みが高まります。

次のような品物が手元にあるなら、買取専門業者の査定を受けてみるのがおすすめです。

  • 製造から年数の浅い家電:テレビ、冷蔵庫、洗濯機など
  • 宝飾品:金や宝石を使った指輪・ネックレスなど
  • ブランド品:財布・洋服・バッグなど
  • 美術品:陶器や絵画など
  • 収集品:時計、カメラ、着物、鉄道模型、お酒など

値段がつきそうな品物が見つかったら、片付けを頼む前に買取専門業者へ売却しておくと、全体の出費を抑えやすくなります。

仕分け・運び出しを自分で済ませて作業量を削減

仕分けや運び出しのように自分たちで対応できる作業を引き受けることも、料金を下げる方法として有効です。

業者が担う作業が少なくなれば、そのぶん料金が下がる見込みがあるためです。

分別から運び出しまでをまるごと任せると、作業量が多いぶん料金もかさみがちです。

そこで次のように、業者が来たら運び出すだけで済む段取りを整えておけば、出費を減らせるでしょう。

・部屋ごとに不用品とゴミを種類別に分けておく
・手で運べる処分予定の家具・家電は、玄関の近くまで移動しておく

少しでも出費を抑えたいなら、ご自身で対応できる作業は業者の訪問前に終えておくとよいでしょう。

業者に任せる部屋の絞り込み

家全体ではなく、特定の部屋に限って片付けを頼むのも、料金を抑えるうえで効果的な方法です。

多くの片付け業者は次の表のように間取りに応じて料金を決めているため、対象の部屋数を減らすほど支払う額も下がりやすくなります。

【間取りごとの料金の目安】

間取り料金の目安
1LDK120,000円~
2LDK180,000円~
3LDK240,000円~
※不用品回収業者・遺品整理業者3社の平均額

物が少なく片付いている部屋はご自身で整理し、物があふれていたり荒れていたりして手に負えない部屋だけを業者に任せれば、出費を減らせるでしょう。

料金をできるだけ抑えたい場合は、家全体を任せるのではなく、依頼する部屋を絞り込むことを検討してみてください。

空き家の片付けに使える自治体の補助金

片付ける実家が空き家になっているなら、補助金制度を利用して負担を軽くできる可能性があります。

自治体の中には、空き家に残ったゴミや家財の処分にかかったお金を一部補助してくれるところがあるからです。

一例として、高知県奈半利町の補助制度の内容を紹介します。

【奈半利町 空き家の荷物処分に対する補助制度】
■主な要件

・事業が終わってから5年間は、その住宅を移住者や移住を希望する方の住まいとして使うこと。
・補助金の交付が決まった事業(以下「補助事業」)の終了後すぐに住まいとして使わない場合や、上記の期間中に何らかの事情で空き家に戻った場合は、町の空き家情報に登録すること。
・補助金に関わる収支の証拠書類を、補助事業が終わった翌年度から数えて5年間保存すること。
・空き家を活用する期間中は、交付目的に反する使用・譲渡・交換・貸付け・取り壊し・売却・担保提供をしないこと。
・事業完了後も、善良な管理者として注意を払って管理し、交付目的に沿った効率的な運用に努めること。
・補助事業を行う際は、奈半利町暴力団排除条例(平成22年条例第16号)第2条第1号及び第1号に該当すると認められる者を契約相手にしないなど、暴力団等の排除に関する町の取扱いに沿って実施すること。
■対象となる方
・空き家を所有している方、またはその相続人
・以下の1から3の要件をすべて満たす方
(1)奈半利町に住所がなく町外で5年以上暮らしていた方、または町内に住所を移して3年未満で、移る前に町外で5年以上暮らしていた方。
(2)奈半利町空き家バンク制度実施要綱8条第2項で定める利用登録者
(3)空き家の所有者と相続関係が生じない方
■補助の対象経費
・空き家に残る荷物の整理
・荷物の運搬・処分にかかる費用(特定家庭用機器再生商品化法(平成10年法律第97号)第2条第5項で定める特定家庭用機器廃棄物は対象外)
■補助額
上限25万円(補助率は2分の1以内)
参考:片付空き家の荷物処分費補助金について | 奈半利町

ポイント 〔新サイト名〕編集部

奈半利町の例にあるように、補助金では片付け後の「空き家活用」が交付の条件になっている場合が少なくありません。補助を使って片付けた家を賃貸物件として貸し出し、家賃収入を得られれば、費用負担を抑えながら収益化も目指せます。要件を満たせるかを判断するためにも、申請の前に空き家の活用方法にどのような選択肢があるかを確認しておきましょう。

空き家の片付けを対象にした補助制度は多くの自治体で設けられているため、出費を抑えたい方は一度確認し、利用を検討してみてください。

「〇〇(地域名) 空き家 片付け 補助金」でネット検索すると、地域ごとの補助制度の情報が見つかります。調べるのが手間に感じる場合は、空き家の所在地の役所へ直接問い合わせるのがおすすめです。

実家の片付け業者を見極めるためのポイント

実家の片付け業者を見極めるためのポイント

片付けを請け負う会社であれば、どこに頼んでも同じように対応してもらえるとは限りません。

ここでは、後悔のない依頼先選びにつなげるために押さえておきたい3つの観点を取り上げます。

ここからは1つずつ、詳しく説明します。

一般廃棄物収集運搬業の許可の有無

依頼先を比べるうえで1つ目に確かめたいのは、一般廃棄物収集運搬の許可を受けた業者かどうかという点です。

ご家庭から出るごみや不用品を引き取る業務は、市町村ごとに許可を得た業者だけが行えるものと定められています。

仮に許可を持たない業者へ頼んでしまうと、回収されたごみや不用品が正規の処理施設へ持ち込まれず、山林や海岸などへ不法に捨てられるおそれが大きくなります。

環境省も、無許可の回収業者を使わないよう次のように呼びかけています。

未許可業者の事例
出典:廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください | 環境省

実家の片付けを任せる相手を決める際は、一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているかどうかを最初に確認しておくと安心です。

どうしても許可のない業者へ依頼する事情があるときは、許可業者と連携して処分を行っている業者を選ぶのが望ましいでしょう。
連携の有無を公式サイトで案内している業者もありますが、電話やメールで直接たずねて確かめておくと、より心強いはずです。

対応してもらえる作業の範囲

候補を比べる際は、どこまでの作業を引き受けてもらえるかにも目を向けておきたいところです。頼める内容には業者ごとに違いがあるためです。

下の例のように、基本の作業内容に差があるケースも見られ、追加で選べるオプションの中身も業者ごとにまちまちです。

【対応範囲の違いのイメージ】

A社B社C社
基本の作業
ごみ・不用品の仕分け〇〇✕
ごみ・不用品の搬出と運搬〇〇〇
簡単な掃除〇〇✕
オプションの作業ハウスクリーニング〇✕〇
庭の手入れ
(草取り、枝木の剪定など)
〇✕
買取の査定✕〇✕

対応できる内容は会社ごとに違うため、頼みたい作業がひと通り含まれているかを確かめてから依頼先を決めましょう。

公式サイトでの料金・作業事例の公開状況

料金や過去の作業事例といった情報が公式サイトで公開されているかどうかも、依頼先を絞り込む際に見ておきたい点です。

公式サイトを開設していても、料金・作業事例・サービスの詳しい中身などの情報が乏しければ、実際に頼んだときの様子を思い描きにくいためです。

一例として、遺品整理業者「遺品整理プログレス」の公式サイトでは、部屋の広さ別の料金に加え、これまでに手がけた作業事例も公開されています。

次の画像は、掲載されている事例のうちの一部です。

遺品整理プログレス 片付け事例
出典:TOPページ | 遺品整理プログレス

前もって料金や事例に目を通しておけば、自分のケースではどの程度の費用がかかりそうかを思い描きやすくなり、依頼前の不安もいくらか和らげられるでしょう。

依頼先を検討する段階では、料金や作業事例といった情報が公式サイトに載っているかもあわせてチェックしておくと安心です。

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【6STEP】実家の片付けを業者へ頼むときの手順

【6STEP】実家の片付けを業者へ頼むときの手順

ここまでの内容を踏まえ、業者の手を借りて実家を片付けたいと考え始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この章では、片付けを業者へお願いする際の進め方を、次の6つのステップに整理してお伝えします。

各ステップの内容を、順番に見ていきましょう。

STEP1:片付け業者の利用に関する親の同意

業者へ片付けを頼むと決めたら、最初に親の同意を取っておきましょう。

家の所有者は親であり、本人の了解がないまま話を進めると、トラブルにつながりやすいためです。

業者の話を切り出す際、「散らかりすぎだから業者に頼むよ」のように一方的に決めつけたり、見下すような言い方をしたりすると、言い争いに発展しがちです。

例えば「お母さん(お父さん)が暮らしやすくなるように、業者さんにお願いしてもいい?」と尋ねるなど、今その家で生活している親の思いを尊重しながら話し合う姿勢が欠かせません。

両親がすでに他界しているケースでも、兄弟や親戚へは前もって相談し、同意を取り付けておくと安心です。

STEP2:家庭ごみ・不用品の回収許可を持つ業者の候補探し

親の同意が得られたら、次は家庭ごみや不用品を回収する許可を持った業者を探していきます。

不用品や家庭ごみの回収はどの業者にも認められているわけではなく、市町村から許可を受けた業者だけに限られているためです。

例えば遺品整理を頼める業者を探すなら、「遺品整理 〇〇市 一般廃棄物収集運搬業」というキーワードでインターネット検索するのがおすすめです。

検索で見つかった業者のサイトに目を通し、許可を取っていることが明記されている業者を何社か候補として選んでおきます。

下の画像は、大阪市で不用品回収や遺品整理を手がける「株式会社 大成興産」の公式サイトを撮影したスクリーンショットです。

株式会社 大成興産の許認可一覧
出典:会社概要 | 株式会社 大成興産

画像の例のように、許可を受けている旨は会社概要ページに載せている業者が大半です。候補となる許可業者が見つかったら、次の段階へ移りましょう。

STEP3:市町村の公式サイトによる一般廃棄物収集運搬業許可の確認

続いて、候補に挙げた業者が「一般廃棄物収集運搬業」の許可を実際に得ているかどうか、市町村の公式サイトで確かめておきましょう。

許可のない業者に依頼してしまうと、回収されたごみや不用品が不法に捨てられたり、法外な料金を求められたりするおそれがあるため気をつけてください。

参考として、大阪市が一般廃棄物収集運搬業の許可業者を掲載しているページの一部を、以下にスクリーンショットで示します。

大阪市の一般廃棄物収集運搬業許可業者
出典:一般廃棄物収集運搬業許可業者の紹介 | 大阪市

このページには業者名・許可番号・電話番号などが載っているため、STEP2:家庭ごみ・不用品の回収許可を持つ業者の候補探しで候補にした業者の情報と突き合わせてみましょう。

STEP4:複数社への訪問見積もりの依頼

候補として残った複数の業者へ、現地での見積もりをお願いします。

電話・メール・LINEで見積もりを受け付けている業者もありますが、現場を実際に見てもらったうえで見積書を出してもらうことをおすすめします。

文字や口頭での説明だけでは、現場の細かな状況が業者に伝わりにくいためです。

例えば「1階のキッチンとリビングに物がかなりたまっている」と写真を添えて電話・メール・LINEで知らせても、業者がつかめるのはおおよその様子にとどまるでしょう。

一方で現地を訪れてもらえば、部屋を1つ1つ細部まで確認できるため、必要な作業の内容や所要時間、作業員の人数などを見積もれます。

複数社に訪問見積もりを頼み終えたら、次のステップへ進みます。

STEP5:見積もりを含む情報の総合比較と1社への絞り込み

各社から見積書が届いたら、見積もりの内容をはじめとする情報を総合的に比べ、依頼先を1社に決めます。

見積金額のみで判断せず、サービス内容・作業の実例・利用者の評判・電話やメールでの応対など、いろいろな観点で比べたほうが、依頼先選びで後悔しにくいためです。

料金の安さだけを決め手にした結果、トラブルに巻き込まれた例も見られます。

消費者センターへ寄せられた相談事例には、他社の見積もりと比べたうえで選んだ業者から、約18万円もの追加料金を求められたケースも報告されているため、気をつけたいところです。

参考:「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル 」1.相談事例【事例3】 | 独立行政法人 国民生活センター

依頼先選びでつまずかないよう、金額に加えてサービス内容や作業の実例、利用者のリアルな評判なども丁寧にチェックしたうえで、1社を選びましょう。

STEP6:手元に残したい物の事前の仕分け

依頼する1社が決まったら、作業当日までに手元に残したい物を仕分けておきましょう。

処分しないよう前もって伝えていても、業者の手違いで捨てられてしまう事例があるためです。

消費者センターに届いた相談には、次のようなトラブルも含まれています。

“(中略)翌日ラジカセがないことに気がついた。その後もDVDプレーヤー、ゲーム 機、布団、辞書がないことが分かった。これらは自分の物で、遺品と分けて事業者に処分しないように指示したものであるが、誤って別の作業員が運び出したようだ。”
引用:「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル 」1.相談事例【事例4】 | 独立行政法人 国民生活センター

自分や親にとって大切な物を失わないよう、残したい物はあらかじめ別の場所にまとめて保管しておくと安心です。

片付けを終えた実家は売却や解体で得になる場合

片付けを終えた実家は売却や解体で得になる場合

両親がすでに他界している、あるいは親が介護施設へ移ったという場合、片付けの済んだ実家を空き家のまま置いてはいないでしょうか。

将来ご自身や家族が暮らすつもりであれば、その日まで手入れを続けていれば大きな問題はないでしょう。一方で住む人の当てが特にない場合は、売るか取り壊すかを検討したほうがよいこともあります。

ここからは、売却が向いているケースと解体が向いているケースの2つに分けて、順にご説明します。

売却を検討したいケース:空き家のままでも続く固定資産税の負担

次のような状況にあてはまるなら、実家の売却を視野に入れるとよいでしょう。

  • 相続をめぐって兄弟姉妹や親族との間でトラブルになっている
  • 仕事の忙しさや住まいの遠さから、こまめに手入れへ通うのが難しい
  • 固定資産税や借地代といった、建物の維持にかかるコストが大きい

なかでも気をつけたいのは、実家を維持していくためのお金です。

土地が借地の場合は更新のタイミングが訪れると、住む人がいない家であっても、数十万円以上もの借地料の支払いを地主から求められることがあります。

固定資産税が毎年かかるのは言うまでもありませんが、手入れが十分でない空き家は管理不全空き家として国に判断されるおそれがあり、結果的に固定資産税の負担が増える場合もあるため、気をつけておきましょう。

上に挙げた売却向きのケースに思い当たる点があれば、最初に不動産会社などへ相談してみてはいかがでしょうか。

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実家の解体を考えたいケース:人気エリアなら土地の高値売却が見込める可能性

ここまで売却向きのケースを見てきましたが、次のような場合は建物を取り壊してしまう選択肢も考えられます。

・老朽化が進み、建物が倒れるおそれがある
・土地そのものの資産価値が高い

都心や人気のエリアにある実家なら、土地に高い値が付くことが期待できるので、住む予定の人がいない場合は、建物を取り壊したうえで更地として売り出す方法がおすすめです。

反対に、交通や生活の便がよくない場所、需要が乏しいエリアにある実家だと、更地にして売り出したとしても高値がつくどころか買い手が見つかるかどうかも不透明なため、取り壊しは慎重に判断したほうがよいでしょう。

解体が向いているケースに思い当たる場合も、まずは不動産会社などに意見を聞いてみるのがおすすめです。

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まとめ

片付けサービスを手がける業者であれば、実家の片付け自体は基本的にどこでも引き受けてもらえるでしょう。

ただ、片付け以外にも頼みたい作業がある場合や、状況が特殊な場合は、次を目安に依頼先を検討するとよいでしょう。

  • 親が亡くなったため、借りていた部屋を早めに明け渡したい→不用品回収業者・遺品整理業者
  • 生ごみや害虫の死骸、糞尿などが散らかった汚部屋をきれいにしたい→ゴミ屋敷清掃業者
  • 故人が布団の上で孤独死した部屋を元の状態に戻したい→特殊清掃業者

業者ごとに頼める作業の違いは、下の表で確かめてください。

【片付け業者に頼める主なサービス】

不用品回収・
遺品整理業者
ゴミ屋敷清掃業者特殊清掃業者
基本サービスごみ・不用品の分別から搬出、回収まで〇〇ー
貴重品探し〇〇ー
簡単な清掃(掃き掃除など)〇〇ー
除菌、消臭ー〇ー
汚物・体液の除去と洗浄ーー〇
特殊薬剤を用いた消毒・除菌、オゾン消臭ーー〇
害虫の駆除ーー〇
家財の消毒・除菌・消臭ーー〇
家財の搬出ーー〇
清掃ーー〇
オプションサービスオゾン消臭ー〇ー
ハウスクリーニング〇〇〇
庭の手入れ(草むしり、枝木の剪定など)〇〇ー
不用品の買取〇〇〇
遺品の供養〇〇〇
引っ越しのサポート〇〇ー
解体、リフォーム〇〇〇
不動産の売買〇〇ー
自動車・バイク等の廃車手続きや形見の発送といった各種手続きの代行ーー〇
※掲載内容は一例にすぎません。対応できる作業は業者ごとに違いますので、申し込む前にご確認ください。

依頼先を決める前に、次の3つのポイントを確認しておくと安心です。

  • 一般廃棄物収集運搬業の許可を得た業者か
  • どの範囲まで作業してもらえるか
  • 料金や作業事例などが公式サイトで公開されているか
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田崎 義人のアバター 田崎 義人 賃貸不動産経営管理士

大学在学中に、人材派遣・セールスアウトソースのスタートアップに参画。その後、賃貸不動産会社専門商社に移り、新規事業開発・営業責任者として東証マザーズ上場後に執行役員を務める。
【資格】
賃貸不動産経営管理士

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