北陸ならではの雪の多さと湿気の高さを考えると、富山県での注文住宅づくりでは高い気密・断熱の性能に加えて、日々の暮らしを彩るデザイン性まで備えた1社に出会えると心強いでしょう。
住宅文化県として知られる富山県は、持ち家率の高さが全国でも上位クラスに入ります。1住宅ごとに見た延べ床面積は全国平均と比べてゆとりがあり、三世代で暮らす世帯の割合も全国上位に位置する傾向が見られます。
住まいへのこだわりや予算のかけ方に、ほかの県とはやや異なる風土が根づいている地域といえます。
本記事では、富山県内での施工実績を持つ15社をピックアップし、「地域密着型」「ローコスト・コスパ重視型」「高気密・高断熱型」「おしゃれ・デザイン型」「大手・ハイブランド型」という5タイプに分けて取り上げます。
あわせて、坪単価の相場や公示地価、能登半島地震をふまえた耐震性、県・市町による補助金など、会社選びの際に確認しておきたいポイントも一次情報をもとに解説していきます。
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※2026年10月現在の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
目的別に選ぶおすすめのタイプ

前章までのポイントをもとに、どんな方にどのタイプが合いやすいかをまとめていきます。
優先したい条件を1つに絞り込むだけでも、比較する会社の候補はぐっと選びやすくなります。
相性の良い人
HEAT20 G3を掲げるタカノホーム、断熱等級7を標準とするワイケイホーム、W断熱工法を採用するセキホームなど、雪と湿気の多い北陸の気候を見据えた高性能設計が得意な3社が主な候補になります。
建築費は他のタイプと比べて高めになりがちですが、暖房費を中心とした光熱費の削減分が年数を重ねるほど効いてきます。
全国規模のデザイン賞を受けたクオレ・ホーム、完全オーダーメイドで家づくりを行う結(YUI)、グッドデザイン賞とハウス・オブ・ザ・イヤーをどちらも受賞したSHOEIの家など、外部から設計力を評価された会社を比べたい方に合います。
受賞実績のある商品や完全オーダーを選択した場合、坪単価は60〜100万円台に落ち着くケースが多くなります。
北陸に根ざした玉家建設・石友ホーム・オダケホームといった会社は、延べ床の広さや三世代での暮らしなど、富山ならではの住まい方を前提にしたプランづくりを得意としています。
床面積350㎡まで対象が引き上げられた富山県の不動産取得税の減免制度とも組み合わせやすく、規模の大きな家を検討している方に適しています。
タマホーム・アイ工務店・ステーツなど、全国展開によるスケールメリットで価格を抑えている会社が主な候補となります。
坪単価帯ごとに商品ラインが分かれ、標準でどこまで装備されるかも明確なので、総額のイメージをつかみやすい点が魅力です。
積水ハウス・住友林業・三井ホーム北新越といった、全国をカバーする保証体制と支店網を備えた会社を中心に比較するタイプです。
引き渡しから長い期間にわたる保証に加え、転勤や移住で暮らす場所が変わっても相談先がある点が心強いポイントです。
積水ハウス・住友林業・三井ホーム北新越のように、支店網と保証の仕組みを全国規模で整えている会社から選びたい方向けです。
長期にわたるアフターサービスと、転勤・移住といった生活の変化にも対応しやすい点が大きな利点です。
注意したいケース
氷見市・魚津市・黒部市といった沿岸部に建築する場合、外壁やサッシ、金物にどこまで塩害対策が標準で施されているかは、会社によって異なります。
【代替案】「塩害仕様」や「沿岸部仕様」について、標準装備なのかオプションなのかを契約前に確かめ、必要であれば外壁のメンテナンス周期まで含めて比べることをおすすめします。
富山県では延べ床にゆとりを持たせた2階建てが一般的で、狭小地での3階建ての設計経験は会社ごとにばらつきがあります。
【代替案】狭い敷地や3階建てを得意とする設計士がいる会社を探すか、3階建ての施工経験が多い積水ハウス・三井ホーム等の大手ハウスメーカーを軸に比べてみるのも一案です。
標高400m超の地域では垂直積雪量が2.5m以上になるため、平地向けの標準仕様のままだと構造の強さや断熱性能が不足するおそれがあります。
【代替案】構造設計で耐雪1.5m以上を標準対応できる地域密着の会社(オダケホーム・タカノホーム等)から選び、無落雪屋根や融雪設備といったオプションまで含めて比較するとよいでしょう。
【③高気密・高断熱型3社(富山可変軸の核)】雪と湿気の多い北陸で頼れる住宅性能

北陸は雪が多く湿気もこもりやすい土地です。こうした気候に耐えられるよう、断熱と気密の性能を前面に打ち出しているのが高気密・高断熱型の住宅会社です。
冬場の暖房費や結露、体への負担に加え、夏の冷房の効きやすさまで視野に入れて選びたいところです。ここでは、長く住むほど満足度に差が出やすい性能を備えた3社を取り上げます。
タカノホーム:年間着工棟数は3年連続No.1+北陸で唯一のG3認証企業

富山県を拠点に注文住宅を手がけるタカノホームは、「北陸と、共に生きる家づくり(Designing a Life, Together with Hokuriku.)」という言葉を公式のコピーとしています。
本社所在地は富山市西中野町です。展示場は、富山県内が4展示場(富山第一・富山第二・高岡・魚津)、石川県内が2展示場(金沢・野々市)となっています。
公式サイトのトップページでは、「年間着工棟数3年連続No.1」「北陸唯一G3認証企業 5地域」という実績がはっきりと示されています。
北陸エリアにおいて、HEAT20の上位グレードにあたるG3の断熱性能で認証を受けているのは同社のみという位置付けです。
※出典: タカノホーム公式サイト
主力の商品は「CREA」で、「耐震×制振」「完全自由設計」「断熱性能」という3つの柱を軸に住まいを提案しています。
掲載されている施工事例を見ると、「HEAT20 G2」「断熱等級6」クラスの高い住宅性能をもつ住まいが数多く並んでいます。雪が多く寒さも厳しい北陸で快適に過ごすための性能設計を、デザインや間取りと一体で提案している点が持ち味です。
セキホーム:創業90年・ヤマダHDグループ・W断熱工法を採用

1935年創業のセキホームは、富山市今泉に本社がある歴史の長い注文住宅メーカーです。
ヤマダホールディングスグループ企業の一員でもあり、2026年時点で創業から90年を数えます。
公式トップページでは「高気密・高断熱・外断熱」の文言が目立つ形で打ち出されています。同社は1996年という早い段階から、富山県内で外断熱を含む高気密・高断熱の工法について研究と開発を重ねてきました。
※出典: セキホーム公式サイト
設計上のこだわりとしては「W断熱工法」「外断熱」「計画換気」「在来軸組モノコック工法」「鉄筋入りベタ基礎」「evoltz制振」「ハイクリンボード」「あんしん保証」「スゴプラ」などが挙げられます。性能にかかわる各層で、標準仕様として取り入れる流れが進んでいます。
見学できるモデルハウスは3カ所あり、「思希」(BBTハウジングパーク内ジュートピア富山)、「悠奏」(ジュートピア新川)、「思希×Grace」(ジュートピア富山)が公開中です。
ワイケイホーム:主力商品PRESTIGIO+耐震等級3・断熱等級7を標準に掲げる

富山県で注文住宅を手がけるワイケイホームは、公式サイトのトップに「Design Your Best Life・耐震等級3 断熱等級7」というメッセージを大きく打ち出しています。
※出典: ワイケイホーム公式サイト
看板商品は「PRESTIGIO(プレスティージョ)」です。公式のコピーでは「断熱等級7・耐震等級3相当を標準とした快適性」がうたわれています。
暮らす人の気持ちを和ませる上質なデザインと、長い年月にわたって保たれる性能との両立を目指した商品ラインとされています。
ほかにも、オーダーメイドで理想をかたちにする「Vita(ヴィータ)」、シンプルな平屋暮らしで多くの人に親しまれてきた「Lusso(ルッソ)」、好みのスタイルに応じて選べる「Concept houses 7つのコンセプトハウス」が用意されています。
富山市下冨居などにモデルハウスがあり、県内では定期的に完成見学会も開かれています。
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【①地域密着型3社】北陸の気候と暮らしに寄り添う歴史ある工務店

北陸特有の気候や風土に合わせて磨かれてきた住まいづくりの知見と、完成後も長く続くアフターサポートが、地域に根ざした会社を選ぶ利点です。
全国展開の大手とは雪国向け仕様をどこまで標準にしているかが異なるため、寒さの厳しい土地でも快適な住み心地を保ちやすいといわれています。
以下では、富山県内に拠点を置く地域密着型の会社のなかから、代表的な3社を取り上げます。
玉家建設(金沢本社と富山支店・大臣免許(8)・響倶楽部)

「シンプル&リッチ」という設計の考え方を打ち出しているのが、玉家建設の注文住宅です。
機能面の裏付けがあるすっきりとしたデザインに、ゆとりと落ち着き、そして風格を感じさせる空間づくりを組み合わせた提案を長く続けてきました。
宅地建物取引業については国土交通大臣(8)第5039号の免許を受けており、長い期間にわたって営業を続けてきた実績がうかがえます。
本社を置くのは石川県金沢市ですが、富山県内でも富山市布瀬町南に「ハウジングギャラリー響」を設け、家づくりを体感できるギャラリーとして開放しています。
完成後のフォローは「響倶楽部」という専任のサポート体制が担い、一生付き合えるお抱え大工として長く支えていく姿勢を打ち出しています。
また、自社開発の構造システム「TOIS」を採用し、北陸の気候や風土に見合った構造の強さを確保している点も見逃せません。
石友ホーム(富山発・北陸三県が地盤)

本社所在地が富山県富山市の石友ホームは、北陸三県(富山・石川・福井)を主な施工エリアとして実績を重ねてきた、地域に根ざした住宅会社です。
当サイトで公開している石友ホームの坪単価に関する記事では、坪単価のおおよその目安を約83〜86万円としています。
設計・施工からアフターサービスに至るまでグループの中でまとめて対応できる点が強みで、北陸の気候や風土に合わせた住まいづくりに長く取り組んできた会社の1つといえます。
オダケホーム(本社富山・展示場5タイプ・40年保証)

オダケホームの本社は富山県富山市にあり、富山県と石川県の両方で常設の展示場を5タイプ展開しています。
公式サイトではお客様満足度として94.1%という数字が示されており、完成後の評価の高さがうかがえます。
ラインナップのうち企画型住宅の「NEST°(ネスト)」は、価格が1,430万円台〜に設定されており、195プランから選べるようになっています。
「高性能×低価格」を打ち出しているため、土地をすでに持っている建て替え層や、若いファミリー世帯などの候補に挙がっています。
性能を重視した住宅としては、「Proud Σ」や「Proud Zero(新世代省エネ住宅ゼロエネルギーハウス)」といったシリーズがそろっています。
さらに、土地探しから建築までを一貫してサポートする「LAND STYLE」もあり、富山や石川の土地情報と合わせた提案を受けられます。
【②ローコスト&コスパ重視の3社】費用を抑えたい人向けの候補

仕様や設備をあらかじめ標準化し、まとまった量を仕入れる強みを価格に反映させることで、一定水準の品質を保ちながら坪単価を抑えているのが、コスパを重視するローコスト系メーカーの特徴です。
住まいにかける費用全体をできるだけ抑えたい方や、土地と建物の予算配分を整えたい方に向いていそうな3社をご紹介します。
タマホーム富山支店:坪単価46.7〜87.3万円/参考価格1,632〜3,052万円

全国規模で注文住宅を手がける大手ハウスメーカーのタマホームは、富山県内にも富山支店を構えています。
当サイトで公開しているタマホームの坪単価に関する記事によると、坪単価はおおよそ平均64万円前後が目安とされています。
耐震性・耐久性に関わる基礎や構造を強みとし、長期優良住宅に対応した住まいづくりを中心に据えています。
引き渡し後も最長60年にわたる長期保証と点検の制度があり、メンテナンスの周期が整えられている点も注目したいところです。
商品は「大安心の家」シリーズをはじめ、標準仕様が充実したパッケージ型が主体で、坪単価の価格帯に応じていくつかの商品から選べるようになっています。
富山県にお住まいであれば、最寄りの展示場でモデルハウスを見学できます。
アイ工務店:30年の初期保証と70年の長期保証システム

大阪府に本社があるアイ工務店は、全国で注文住宅を展開しているハウスメーカーです。
当サイトのアイ工務店の坪単価に関する記事では平均89.5万円前後が坪単価の目安として取り上げられており、実際に建てた方の声はアイ工務店の口コミ・評判をまとめた記事で確認できます。
「家族に愛を、住まいにアイを」という公式コピーのもと、住まいづくりのアイデア提案と適質価格の両立を目指しています。
階段下やロフトといったデッドスペースを活用するアイデア収納が支持を集めており、第13回キッズデザイン賞の受賞歴もあります。
保証面では、30年の初期保証と70年の長期保証システムに加え、24時間365日受け付けの安心ダイヤルサポートも備えています。
富山市婦中町下轡田の富山営業所を拠点として、富山県全域で対応しています。
ステーツ:「&U(アウ)」の家づくりと性能・コストを両立するHS style

「&U(アウ)家づくり・唯一無二の家づくりを」を公式コピーとして打ち出しているのが、注文住宅メーカーのステーツです。
家づくりで大切にしている5つのこだわりには、自由度、アフターサポート、デザイン、高性能、コストパフォーマンス、サポート力が挙げられています。
ラインナップは、7種類の自由設計住宅からなる「BE SELECT」(DT7・CP style・HIRAYA・DT style・HS style・vivace)に、規格住宅の「BE SMART」と建売住宅を加えた構成です。
なかでもコスパを重視する方に向けては「HS style:性能×コストのベストバランス」がラインナップされ、「コスパの良い家づくり」「イニシャルコストを重視したい」という方のための選択肢であることが公式でも示されています。
富山市西荒屋に富山展示場を構え、富山県全域を対応エリアとしています。
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【④おしゃれ・デザイン型(富山可変軸)3社】デザイン受賞の実績とフルオーダー対応で比較

外観や内装の美しさに加え、間取りや仕様を一から決められる自由度を売りにしているのが、デザイン性を重んじるおしゃれ系の住宅会社です。
ここでは、デザイン面の受賞実績やキャッチコピー、商品ラインナップを公式サイト上ではっきり示している3社を取り上げます。
クオレ・ホーム:全国デザイン賞の実績と「高耐震×高性能×高デザイン」

富山市黒瀬に本社を置くクオレ・ホームは、1990年8月に設立された注文住宅の会社です。
公式サイトのトップページでは、「高耐震×高性能×高デザイン・家はバランス」というメッセージが打ち出されています。
※出典: クオレ・ホーム公式サイト
家づくりの軸に据えているのは「住む人に寄り添った居心地のデザイン」という考え方で、外見の美しさよりも、暮らしたときの心地よさを大切にしています。
住宅業界でも最大級とされる施工例コンテストでデザイン賞を獲得しており、全国デザイン賞の受賞実績として公式サイトにも記載があります。
デザインの方向性は、次の4ラインから選べます。
- Grand(グラン)シリーズ: 木のぬくもりを感じさせる和モダンな雰囲気
- Della Casa(デッラカーサ)シリーズ: 白と黒、グレーを軸にまとめた上質感のある空間
- Nature(ナチュレ)シリーズ: 素材そのものの風合いを活かした、すっきりとしながらも上質なデザイン
- 癒雅(ユーガ)シリーズ: 気持ちが穏やかになる和の趣
価格はカジュアル/スタンダード/プレミアムの3グレード構成です。「坪単価システム」を採用し、費用の見えやすさを重視している点も公式サイトでアピールされています。
アフター面では建物60年保証システムを用意し、ISO9001認証も取得しています。モデルハウスはジュートピア富山(グラン+デッラカーサ)とジュートピア高岡(グラン)に常設されています。
結(YUI):完全オーダーメイドでかなえる「LOVE & Design・人の思いを結ぶ家」

富山市上赤江町に本社がある結(YUI)は、「LOVE & Design・人の思いを結ぶ家」を公式サイトで掲げる注文住宅の会社です。
※出典: 結(YUI)公式サイト
「それぞれのLOVEをデザインします」「世界にひとつだけ、自由な発想で創意工夫を凝らした美しい家」をコンセプトとし、どの住まいも注文住宅として完全オーダーメイドで一棟ずつ形にしていく方針です。
公式サイトでは「美は細部に宿る、こだわりの家づくり」という言葉も示されており、建物の外観から室内のインテリアに至るまで、デザインで選ばれる住まいを目指して設計されています。
構造は木造在来軸組工法を基本とし、剛床工法や金物工法を取り入れることで、地震への強さと長持ちする家づくりの両立を図っています。
断熱方式は内断熱・外断熱から選択でき、希望に沿った性能を設計に反映できます。また、2025年にZEH住宅の建設比率を75%以上とする目標も示されています。
保証内容は、瑕疵担保責任保険10年と構造20年保証、設備10年保証を組み合わせた形です。
富山市寺町には常設の展示場「寺町モデル」があり、予約をすれば見学できます。
SHOEIの家(正栄産業):ハウス・オブ・ザ・イヤーとグッドデザイン賞の受賞実績

SHOEIの家は、富山市二口町に本社を置く正栄産業株式会社が手がける住宅ブランドです。
公式サイトのトップページには、「世界に”ひとつ”の家」というフレーズが据えられています。
※出典: SHOEIの家(正栄産業)公式サイト
性能に関しては「耐震等級3(許容応力度計算)」「全棟気密測定」「HEAT20」「全棟設計士対応」を公式に明記しており、見た目の美しさと住まいの性能をどちらも高い水準で追求している点が持ち味です。
ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーとグッドデザイン賞をいずれも受賞した実績があります。
商品ラインナップとしては5種類が用意されています。
- SHOEIの家: 施主の理想をどこまでも突き詰める完全フルオーダーの住まい
- 重量木骨の家(耐震SE構法): 耐震等級3を確保しながら、大きな開口や広々とした空間をかなえる住まい
- DECOの家: 洗練されたデザインと暮らしやすい間取り、季節を問わず快適に過ごせる高性能を掛け合わせたセミオーダー住宅
- ACTUS LABO: 30坪〜で選べるセミオーダー住宅で、ACTUSの家具や小物110万円分が建物価格に含まれる(SHOEIは北欧インテリアショップACTUSの富山・金沢店の運営も担当)
- 無印良品の家: 「永く使える、変えられる」をテーマに掲げ、耐久性の高さと機能的な設備を兼ね備えた、仕切りの少ない一室空間の住まい
モデルハウスは、ジュートピア富山展示場や富山住宅公園(グリーンモール山室向かい)などで見学できます。
【⑤大手・ハイブランド型の3社】全国展開がもたらす信頼感

長い期間にわたる保証や全国に広がる拠点網に加え、大規模な災害にも対応してきた実績を持つ点が、大手・ハイブランド型の主な持ち味です。
ここでは、富山県に支店や展示場を構えている大手の3社を紹介します。
積水ハウス:北陸支店が運営するDESIGN OFFICE富山展示場

シャーウッド構法による木造、ダインコンクリートを用いた鉄骨、デザイン性を打ち出した「イズ・ステージ」などをそろえる積水ハウスは、「長く住み続けたい家」を掲げる大手ハウスメーカーの一社です。
坪単価の目安については、当サイトの積水ハウスの坪単価をまとめた記事で平均120万円前後とされており、実際に建てた方の声は積水ハウスの口コミ・評判の記事で確認できます。
県内の拠点は、富山市西荒屋275のBBTハウジングパーク内にある「DESIGN OFFICE 富山展示場(life knit atelier富山展示場)」です。北陸支店に属する展示場という位置づけで、鉄骨の1・2階建てを扱っています。
※出典: 積水ハウス「富山県の住宅展示場・ショールーム・モデルハウス」
分譲住宅についても「コモンステージ今泉西部」などを県内で手がけており、安全面や将来の暮らしやすさまで見据えて「まちなみ」全体をデザインする点が持ち味です。
住友林業:60年保証とBF構法、県内に3展示場

「いい木と住むこと」というテーマのもと、木造住宅を主力に据える大手メーカーが住友林業です。
当サイトの住友林業の坪単価をまとめた記事によると、坪単価はおおむね平均90万円前後が目安とされています。
ビッグフレーム構法(BF構法)を主な工法とし、木造でありながら広い開口部やゆとりある大空間をつくれる点が強みです。
平屋向けの商品としては、Grand Lifeなどが用意されています。
富山県内で見学できる展示場は、合計3か所です。
- 高岡展示場: BBTハウジングパーク「ジュートピア高岡」内(高岡市京田627)
- 富山空港展示場: BBTハウジングパーク「ジュートピア富山」内(富山市西荒屋275)
- 富山住宅公園展示場: 富山住宅公園内(富山市公文名字東田割1番3)
県内の大手としては拠点が多い部類に入る3展示場体制で、富山市や高岡市、砺波エリアのどこからでも足を運びやすい配置といえます。
三井ホーム北新越:MOCXWALL工法・北信越4県で6,100棟以上・三井不動産グループ

三井ホーム北新越株式会社は、三井不動産グループに属する三井ホームの地域子会社で、北信越エリアを受け持っています。
主な営業エリアは新潟・富山・石川・福井の4県で、公式サイトではこれら4県における新築の実績が6,100棟以上にのぼると示されています。
※出典: 三井ホーム北新越公式サイト
新潟市中央区南笹口に本社があり、富山県内のモデルハウスは富山市西荒屋275のBBTハウジングパーク内に設けられています。
公式サイトでは住まいづくりの特徴として「耐震性」「断熱性能」「採用実績」が挙げられており、大規模な木造建築を可能にする「MOCXWALL工法」を注文住宅の全棟で採用するとされています。
坪単価の目安は、当サイトの三井ホームの坪単価をまとめた記事で平均85万円前後と紹介しています。
商品は「MITSUI HOME SELECT(規格住宅)」「MITSUI HOME ORDER(注文住宅)」「MITSUI HOME PREMIUM」の3ラインに分かれており、全館空調をはじめとした大手らしい設備の提案も標準でそろっています。
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富山県で相談できるそのほかの住宅メーカー・工務店
上で取り上げた各社のほかにも、富山県内で住まいづくりの相談先として候補になる住宅メーカーや工務店は存在します。
坪単価や会社ごとの特色をさらに確認したい場合は、下の表に載せた関連記事もあわせてご覧ください。
| 住宅会社 | 主な特色 | 関連記事 |
|---|---|---|
| パパまるハウス | 規格住宅が主力で、コストを意識した家づくりを考えている方の候補にしやすい会社です。 | 坪単価の詳細(パパまるハウス) |
| 秀光ビルド | 価格の仕組みが明快で、予算を意識しながら注文住宅を考えたい方の選択肢になります。 | 坪単価の詳細(秀光ビルド) |
| 一条工務店 | 住宅性能へのこだわりを強みとしており、断熱や気密を重く見る家づくりに向いています。 | 坪単価の詳細(一条工務店) |
| ミサワホーム | 「蔵」と呼ばれる大収納空間をはじめ、スペースを無駄なく活かす住まいの提案が特色です。 | 坪単価の詳細(ミサワホーム) |
| クレバリーホーム | 標準仕様で外壁タイルを採用しており、将来のお手入れのしやすさに配慮した住まいです。 | 坪単価の詳細(クレバリーホーム) |
| ユニバーサルホーム | 地熱床システムをはじめとして、暮らしの心地よさに重点を置いた家づくりを行っています。 | 坪単価の詳細(ユニバーサルホーム) |
| セキスイハイム | 工場で生産する方式による品質の管理に加え、性能面にもこだわった住まいを提供しています。 | 坪単価の詳細(セキスイハイム) |
| 大和ハウス | 鉄骨造の住宅が主力で、ゆとりある空間づくりや大手メーカーとしての提案力に魅力があります。 | 坪単価の詳細(大和ハウス) |
| レオハウス | 設計の自由度とコスト面の釣り合いに配慮した住まいを考えたい方の候補になります。 | 坪単価の詳細(レオハウス) |
富山県の公示地価と坪単価の目安(令和8年)

県内の住宅地の公示地価を見ると、富山市は上昇基調へ移った一方で、ほかの市町では小幅な下落がなお続いている状況です。
エリアが違えば土地の相場も大きく異なります。注文住宅を土地と建物の合計予算で検討する際は、地域ごとの坪単価の差を事前に把握しておくと安心です。
全15市町村の住宅地公示価格を比較(富山県平均36,700円/㎡・+0.2%)
国土交通省と富山県が公表した令和8年地価公示では、富山県の住宅地の平均価格は36,700円/㎡となっており、対前年で+0.2%とおおむね横ばいでした。
※出典: 富山県「令和8年地価公示について」
| 市町名 | 住宅地の平均価格・令和8年(円/㎡) | 対前年の変動率 |
|---|---|---|
| 富山市 | 48,000 | +1.3% |
| 高岡市 | 31,200 | ▲1.1% |
| 砺波市 | 32,700 | ▲0.5% |
| 射水市 | 30,200 | +0.1% |
| 魚津市 | 30,400 | ▲2.0% |
| 氷見市 | 29,700 | ▲0.8% |
| 黒部市 | 25,300 | ▲0.7% |
| 滑川市 | 22,200 | ▲1.2% |
| 小矢部市 | 21,500 | ▲0.7% |
| 南砺市 | 21,300 | ▲0.6% |
上昇へ転じたのは富山市と射水市で、内陸部や沿岸部の市町ではわずかな下落が続いているようです。
県西部の砺波市・南砺市といった郡部は土地価格が比較的手ごろです。敷地も延べ床面積もゆとりを持たせたい方にとって、検討しやすい地域といえるでしょう。
桜町2丁目が富山市住宅地の最高地点(654,000円/㎡・+6.2%)
富山市で住宅地の地価が最も高い地点は桜町2丁目で、令和8年の公示価格は654,000円/㎡、前年からの上昇率は+6.2%となっています。
富山駅の南側にあたりCiCにも近い場所で、都市再開発の進展も追い風となって大幅に値上がりしています。
富山市内ではこのほか、新桜町5番3(+6.1%)・奥田本町(+4.5%)・婦中町高日附(+4.0%)・八日町(+3.8%)といった地点でも高い上昇率が確認できます。
駅の周辺や中心市街地で見られる値上がりが、徐々に郊外まで広がり始めている段階といえます。
対照的に、上市町・立山町・南砺市・小矢部市など内陸の市町では、平均価格が2万円/㎡前後の水準にとどまっています。
まとまった広さの土地を手に入れやすいため、土地代を抑えて建物の予算を厚くしたいなら、富山市の中心部から離れたエリアも検討する価値があります。
富山県の注文住宅の坪単価帯(地元工務店は50-79万円・全国大手は70-150万円が主流)
各社の公式情報と当サイトが収集した坪単価のデータをもとに整理すると、富山県における注文住宅の坪単価の目安は次の表のようになります。
| 住宅会社のタイプ | 坪単価の目安 | 主な会社 |
|---|---|---|
| コスパ重視のローコスト系 | 50〜80万円 | タマホーム富山支店・ステーツ |
| 地域密着型 | 60〜90万円 | オダケホーム・石友ホーム |
| 高気密・高断熱 | 65〜85万円 | タカノホーム など |
| デザイン性重視 | 60〜100万円 | クオレ・ホーム・結(YUI)・SHOEIの家 |
| 全国展開の大手 | 70〜150万円 | 積水ハウス・住友林業・三井ホーム など |
なお、富山県では延べ床面積を広めに確保する世帯が多い傾向にあり、坪単価が同程度でも他県と比べて建築費の総額がふくらみやすい点に注意が必要です。
希望する延べ床面積と総予算を早めに固めたうえで、複数の会社からプランと見積もりを取り寄せて見比べると、納得のいく家づくりにつながりやすくなります。
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富山県と市町が設ける独自補助金による実質負担の軽減(2026年度)

注文住宅を新築する方に向けて、富山県では県と市町がそれぞれ補助金や支援制度をいくつも用意しています。
国の補助金とあわせて活用すれば、手出しの金額をかなり軽くできる場合もあります。
富山県ならではの支援策:富山型高性能住宅推進事業・とやまの木で家づくり支援・住みよい家づくり資金融資
住宅に関して富山県が独自に設けている支援策はいくつかあり、主な制度を下の表にまとめました。
| 支援制度 | 概要(2026年度時点) |
|---|---|
| 富山型高性能住宅推進事業費補助金 | 富山型高性能住宅として求められる性能を備えた新築が対象。国の補助と併用するかどうかで額が変わり、国110万円と併用なら10万円、国75万円と併用なら10万円、国の補助を受けない場合は70万円(国補助なし) |
| とやまの木で家づくり支援事業 | 県内で暮らす目的で木造住宅を新築・増改築する際、使った県産材1㎥ごとに5千円〜2万円を支給(上限40万円)。施工は県内事業者で、県産材を1㎥以上使うことが条件 |
| 住みよい家づくり資金融資制度 | 新築・購入・リフォームの資金を融資。対象は多子同居、三世代同居、三世代近居、県外定住、一般世帯で、区分ごとに利子補給を受けられる |
| 木造住宅耐震診断・耐震改修支援事業 | 対象は昭和56年5月以前に着工した木造2階建以下。耐震診断にかかる費用は約9割を県が負担し、耐震改修も工事費の8割を上限120万円まで補助 |
| 被災住宅耐震化支援事業 | 令和6年能登半島地震で被害を受けた木造住宅(原則として準半壊以上)が対象。耐震改修にかかる工事費の8割を、上限140万円まで補助 |
立山スギやボカスギといった県産材を住まいに取り入れたい方は「とやまの木で家づくり支援事業」、能登半島地震の被害を受けた住宅を建て替える・耐震改修する方は「被災住宅耐震化支援事業」の対象になる場合があります。
不動産取得税の減免:三世代同居や子ども3人以上の住宅は床面積上限が350㎡へ拡大
直系親族が三世代以上そろって暮らす住宅、または子ども3人以上が住む住宅を取得した場合、富山県では不動産取得税が減免の対象となります。
一般的な住宅の軽減措置では床面積の上限が240㎡ですが、富山県の場合は350㎡まで上限を広げている点が大きな違いです。
三世代同居の割合が全国でも上位で、1住宅あたりの延べ床面積も全国平均を上回る富山県の事情を反映した仕組みといえます。
減免される額は、新築の建物で1,200万円×3%の税率に相当する分です。土地については45,000円と「1㎡あたりの土地評価額×住宅の床面積を2倍した面積(上限200㎡)×3%の税率」を比べ、高いほうが減免されます。
※出典: 富山県「不動産取得税の減免制度」
延べ床面積を広めに確保しやすい富山県では、350㎡への引き上げの恩恵を受けられる家庭が他県と比べて多くなりやすいと考えられます。
三世代での同居や子どもの多い世帯を想定しているなら、契約の前に富山県総合県税事務所で最新の要件を確かめておくと安心です。
国の支援策:みらいエコ住宅2026事業(寒冷地加算)と2026年度の住宅ローン控除
住宅省エネ2026キャンペーンの柱となる国の補助事業が「みらいエコ住宅2026事業」で、予算規模は2,500億円とされています。新築ではGX志向型住宅、長期優良住宅、ZEH水準住宅が補助の対象です。
| 住宅の区分 | 一般地域の補助額(本州中心) | 寒冷地の補助額(1〜4地域) |
|---|---|---|
| GX志向型住宅 | 110万円/戸 | 125万円/戸 |
| 長期優良住宅(子育て世帯・若者夫婦世帯) | 75万円/戸 | 80万円/戸 |
| 長期優良住宅(古家の除却を伴う) | 95万円/戸 | 100万円/戸 |
| ZEH水準住宅(子育て世帯・若者夫婦世帯) | 35万円/戸 | 40万円/戸 |
| ZEH水準住宅(古家の除却を伴う) | 55万円/戸 | 60万円/戸 |
寒冷地(1〜4地域)には富山県も含まれるため、表の右列にある加算後の額が適用対象です。
たとえばGX志向型住宅なら、本州中心の110万円に対して125万円が補助額の目安となります。
住宅ローン控除については、令和8〜12年に入居する場合、控除率0.7%、控除期間13年が基本の枠組みです。
控除の対象となる借入限度額は、認定長期優良・ZEH水準・省エネ基準適合といった住宅の区分ごとに差があります。
詳しい条件は、国税庁のマイホームの取得等と所得税の税額控除に掲載されています。
ここで取り上げた法律や税制は、2026年10月時点のものです。
ご自身のケースで使えるかどうか、いくら受けられるかは、契約より前にハウスメーカーや税務署、税理士へ最新の状況を問い合わせてください。
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富山の住まいづくりに欠かせない「能登半島地震・呉羽山/砺波平野断層帯」と「高気密高断熱」の基礎知識

雪の多い寒冷地として知られる富山県ですが、2024年1月の能登半島地震の際には、県の西側を中心として震度5強が観測されています。
寒さに備える高気密高断熱性能と、揺れに備える耐震性能を両立させた住まいが、無理のない選び方といえるでしょう。
本章では、住まいづくりの前に確認しておきたい気候や災害リスクについて、公的機関の一次情報をもとにまとめます。
富山県内における2024年1月能登半島地震の住家被害(計22,818棟・氷見市が最多)
マグニチュード7.6を記録した2024年1月1日の能登半島地震では、富山県内の広い範囲で強い揺れが観測されました。
| 観測された最大震度 | 市町村名 |
|---|---|
| 震度5強 | 富山市・高岡市・氷見市・小矢部市・南砺市・射水市・舟橋村(6市1村) |
| 震度5弱 | 滑川市・黒部市・砺波市・上市町・立山町・朝日町(3市3町) |
| 震度4 | 魚津市・入善町(1市1町) |
令和8年2月12日時点で富山県防災課が公表した数字では、県内で被害を受けた住家は全壊258棟・半壊809棟・一部破損21,751棟、計22,818棟とされています。
市町別に見ると氷見市の被害が際立っており、報告された住家被害は6,773棟(全壊232+半壊504+一部破損6,037)に達しています。
※出典: 富山県「令和6年能登半島地震による被害及び支援状況」
| 市町名 | 全壊 | 半壊 | 一部破損 | 住家被害計 |
|---|---|---|---|---|
| 富山市 | 2 | 49 | 3,685 | 3,736 |
| 高岡市 | — | 152 | 5,338 | 5,490 |
| 氷見市 | 232 | 504 | 6,037 | 6,773 |
| 射水市 | 14 | 64 | 3,337 | 3,415 |
| 小矢部市 | 10 | 40 | 1,829 | 1,879 |
ライフラインへの影響も大きく、断水は最大で18,937戸に及んでいます。
氷見市に限っても14,000戸で水が止まり、元の状態に戻るまで約3週間かかっています。
「日本海側は地震が少なめ」という印象をもたれがちな富山ですが、2024年に大きな被害が出たことはまだ記憶に新しいところです。
建築計画を進める前の段階で、予定地のまわりでどのような被害が出たか、地盤にどんな特徴があるかを調べておくと安心です。
地震本部による呉羽山断層帯と砺波平野断層帯(西部・東部)の長期評価
地震調査研究推進本部(地震本部)は、富山県内にある複数の活断層帯について長期評価を公表しています。
| 活断層帯名 | 想定される規模(マグニチュード) | 今後30年以内の発生確率 | 主要活断層の中での位置づけ |
|---|---|---|---|
| 呉羽山断層帯(富山平野西縁) | M7.2程度 | ほぼ0%〜5% | 高いグループ |
| 砺波平野断層帯西部 | M7.2程度 | ほぼ0%〜2%もしくはそれ以上 | やや高いグループ |
| 砺波平野断層帯東部 | M7.0程度 | 0.04%〜6% | 高いグループ |
呉羽山断層帯は約22kmの長さをもつ逆断層で、富山市から富山湾にかけて延びています。砺波平野断層帯のうち西部は高岡市〜南砺市、東部は砺波市〜南砺市にかけて分布しています。
※出典: 地震調査研究推進本部「砺波平野断層帯・呉羽山断層帯」
いずれも全国の主要活断層の中で「やや高い〜高い」とされるグループに位置づけられています。土地を探す時点から、各市町が公開するハザードマップや地盤の情報に目を通しておくと、判断材料が増えます。
依頼先を比べる場面では、許容応力度計算によって耐震等級3を取得できるか、制振装置をどの程度まで標準で採用しているかも見ておきたいポイントです。
国交省ハザードマップポータルによる敷地チェックと、建築基準法が定める積雪荷重・耐震等級の読み解き方
候補地や地盤のチェックに役立つのが、国土交通省のハザードマップポータルサイトです。
1つの地図に、洪水や土砂災害、地震、津波、火山といった公的なハザード情報を重ね合わせて確認できます。
建築基準法では、積雪1cmにつき1平方メートルごとに20N(約2kg重)以上とされる単位荷重を基準に、地域ごとの垂直積雪量と屋根の水平投影面積を掛け合わせて積雪荷重を算出します。
富山県では平地で1.5m以上の垂直積雪量が基準となるため、雪の重みに耐える構造強度は、本州の都市部に建つ家とは大きく異なる水準で考えることになります。
※出典: 国土交通省「建築基準法における積雪に関する基準について」
耐震等級は1〜3の3段階に分かれており、数字が大きいほど揺れに強く、3が最上位にあたります。
等級3は、警察署や消防署のように災害時に拠点となる建物と同程度の耐震性能が求められるレベルとされ、注文住宅で標準仕様とする会社も増えてきました。
あわせて、断熱・気密の性能を示すUA値やC値、断熱等級、一次エネルギー消費量等級についても、各社の標準仕様を並べて見比べると差がわかりやすくなります。
富山県内で依頼先の住宅会社を見極める5ステップ

依頼先を決めるまでの流れを、5つの段階に分けて紹介します。
富山県ならではの条件を踏まえ、重視するポイントを先に絞り込んでから各社を見比べると、手間を抑えやすくなります。
毎月無理なく返せる額に12カ月と返済期間を掛け、自己資金を加えた金額が総予算の目安になるため、はじめに大まかな幅を確認しておきます。
富山県では所有している土地に建てる世帯が多く、建物本体の費用に諸経費を加えて予算の幅を考える進め方が一般的です。
あわせて住宅ローン控除や補助金を差し引いた、実際の負担額も計算しておくと安心です。
光熱費や健康面に関わる高気密・高断熱、能登地震や断層帯への備えとなる耐震性能、デザイン性、コストパフォーマンス、家事動線やサンルームといった共働き世帯向けの工夫のうち、どれを重視するか家族で相談して決めましょう。
重視する項目が複数あっても問題ありませんが、順番をはっきりさせておくと比較の際に迷いにくくなります。
地域密着・ローコスト・高気密高断熱・デザイン・大手という5タイプのうち、重視する項目に合うものを2〜3つ選び、それぞれ1〜2社ずつ挙げて候補リストにまとめます。
タイプをまたいで見比べると、各社の強みを落ち着いて見極めるための材料が集まります。
ジュートピア富山やジュートピア高岡、富山住宅公園、タカノホームの各展示場のように、いくつかの会場を一度に巡ると効率よく見学できます。
並行して、国交省ハザードマップポータルを使い、建てる予定の土地とその周辺に災害リスクがないか調べておくと安心です。
LIFULL HOME’Sのような一括カタログ請求サービスを利用すれば、富山で建築できるメーカーを並べて見比べられます。
候補がある程度まとまった段階で、注文住宅セカンドオピニオンなど第三者の専門家に間取りや見積もりをチェックしてもらうと、契約前に判断するための材料を増やせます。
依頼先を検討する際は、「ハウスメーカーおすすめ全国版」や「住宅相談窓口おすすめ」の記事も参考になります。
富山県外も含めて全国のメーカーと見比べたいときは、「ローコスト住宅ランキング」や「規格住宅ランキング」も一緒に確認してみてください。
富山県で家を建てる背景:持ち家率が全国上位を占める住宅文化県の現状

住宅関連の多くの統計で上位に名を連ねる富山県は、家を建てる基盤が整った地域といえます。
持ち家を構える世帯の割合、1軒あたりの広さ、三世代がひとつ屋根の下で暮らす家庭の割合は、いずれも全国平均をかなり上回る水準です。
ここからは、統計の数字をもとに富山特有の住まい方をひもといていきます。
持ち家率・土地所有率ともに全国上位、延べ床面積も全国平均を超える広さ
総務省「住宅・土地統計調査」のデータでは、富山県の持ち家率は79.3%と全国でも上位に位置します。
全国平均は61.1%なので、両者には約18ポイントもの開きがあります。
※出典: 富山県統計指標「持ち家比率」
土地を所有している割合も富山県は78.3%に達し、同じく全国上位に入ります。
建築用の土地を自前で持つ世帯が多いことから、注文住宅の総予算を「建物のみ」で考えやすい点が特徴です。
延べ床面積を1住宅あたりで見ると、200㎡以上の住宅で暮らす一般世帯の比率が富山県では2割を上回り、全国平均の約5倍に相当する水準とされています。
一方、50〜99㎡といった比較的小さめの住宅で暮らす世帯は、全国平均と比べて約半分にすぎません。
要するに、富山で家を建てる方の多くは「土地を持ったうえで、ゆとりある広さの家を建てる」ところから計画が始まります。
全国展開する大手の坪単価相場は延べ床面積30〜45坪を前提にしていることが多く、そのまま富山に当てはめると実情と食い違うおそれがあるため気をつけたいところです。
全国平均の約2倍にのぼる三世代同居率と、共働きの多さが生む家事動線への要望
富山県の三世代同居率は約23.3%にのぼり、全国平均10.5%と比べて約2倍以上の水準です。
県西部の郡部、たとえば氷見市・砺波市・小矢部市・南砺市などでは、30%を上回る地域も珍しくありません。
※出典: 富山県統計指標(国勢調査ベース)
加えて、共働き世帯の割合でも富山県は全国上位に入っています。
積雪期を含め1年の半分近くは雨や雪に左右されるため、室内で洗濯物を干せる場所やサンルームを望む家庭が多い点も特徴的です。
したがって富山の家づくりでは、二世帯・三世代での暮らしを見据えたゆとりある間取りと、共働きかつ雪国という条件に合わせた家事動線の両方が求められます。
LDKの広さや収納量に加えて、サンルームやランドリールーム、玄関の土間収納といった「家事の負担を軽くする空間」をどう確保するかで、住んでからの満足度が大きく変わってきます。
県内全15市町村が豪雪地帯、6市町は特別豪雪地帯に指定
国土交通省「豪雪地帯一覧」を見ると、富山県内の全15市町村が豪雪地帯の指定を受け、うち6市町は特別豪雪地帯に該当します。
県全域が豪雪地帯に指定されている道県は全国でわずか10道県で、富山県はそのうちの1つです。
建築基準法で定める垂直積雪量は、富山県の場合、富山市と高岡市以外の県全域では1.5m以上、標高が200m超400m以下のエリアでは2.0m以上、400m超のエリアでは2.5m以上とされています。
※出典: 富山県「垂直積雪量、風荷重の地表面粗度区分、基準風速V0、凍結深度及び法22条区域について」
記憶に新しいものとしては、2018年(平成30年)豪雪や2021年(令和3年)1月の大雪が挙げられます。
令和3年の大雪の際には、県内で道路渋滞や交通機関の運休、物流の滞りが相次ぎ、東海北陸自動車道では自衛隊への災害派遣要請が出される事態に発展しました。
※出典: 富山県「富山県総合雪対策基本計画(令和5年12月)」
住まいを計画する段階で、屋根にかかる積雪荷重、耐雪設計、断熱性能、そして無落雪屋根が標準仕様かオプションかを前もって確かめておくことが大切です。
県政要望を見ても、雪対策は74項目中1位の状態が続いており、暮らしに直結する重要な課題であることがうかがえます。
富山で建てる注文住宅のFAQ
富山で注文住宅を建てる場合の坪単価はどのくらい?
中心となる価格帯は、地元工務店が50〜90万円、全国展開の大手メーカーが70〜150万円ほどです。
各社が公式に出している情報と、当サイトでまとめた坪単価の記事をもとにした目安となります。
富山では延べ床面積を広めに確保する世帯が少なくないため、坪単価が変わらなくても、建築費の総額はほかの県より膨らみやすい点に注意しておきたいところです。
高気密高断熱の住まいが富山で重視される理由は?
雪が多く湿気も高いうえ、寒冷地の区分(1〜4地域)にあたるため、冬場の光熱費や結露、体への負担に差が出やすいからです。
断熱性能はHEAT20のG2を下限とし、できればG3にも対応できる会社へ依頼すると、住み始めてから長く満足を得やすいといわれています。
能登半島地震の被害から考える住まい選びのポイントは?
許容応力度計算によって耐震等級3を確保し、さらに制振装置まで標準で備えている会社を選ぶことが、現実的な判断のひとつといえます。
富山県内でも能登半島地震による住家被害が22,818棟にのぼり、なかでも氷見市の被害は際立って大きかったと報告されています。土地を探す段階から、ハザードマップや地盤の情報もあわせてチェックしておくと安心です。
富山ならではの補助制度には何がある?
主な制度として、富山型高性能住宅推進事業費補助金、とやまの木で家づくり支援事業、住みよい家づくり資金融資制度、不動産取得税減免などが挙げられます。
立山スギをはじめとした県産材を使うと1㎥あたり5千〜2万円(限度40万円)の支援を受けられ、三世代で同居する場合は不動産取得税減免の対象となる床面積の上限が350㎡まで広がります。
雪下ろしをしなくて済む家は建てられる?
雪の重さに耐えられるよう屋根を設計すれば、垂直積雪量1.5mまでは雪下ろしをしなくてよい仕様の住宅も選択肢に入ります。
北陸に根ざした地域密着型の会社の中には、耐雪仕様の屋根を標準に取り入れる動きもあり、オダケホームのProud Σ・Proud Zeroがその一例です。
検討中の会社が「耐雪◯m対応」としてどの程度の数値を示しているか、個別に確かめておくと安心です。
共働き世帯に好まれる間取りは?
ランドリールームやサンルーム、玄関の土間収納、パントリーといった、家事の手間を減らす「家事ラク動線」を意識した間取りが支持されています。
富山県は共働きの割合が高く、洗濯物を室内で干したいという要望も多いことから、LDKから水回りやファミリークローゼットまでの移動を短くするプランや、ぐるりと回れる回遊動線も好評です。
地元工務店とハウスメーカー、向いているのはどちら?
一概にどちらが上とはいえず、何を重視するかによって適した選択は変わります。
北陸の気候に合わせた標準仕様や長く続くアフターサービスを求めるなら地域密着型が、全国規模の保証体制や充実した展示場、選びやすい規格商品を求めるなら全国大手が合いやすいといえます。
カタログを一括で取り寄せて双方を見比べ、判断に迷うときは注文住宅セカンドオピニオンなど第三者の視点を取り入れるのもひとつの方法です。
まとめ:持ち家率が全国上位に入る富山県で5タイプ×可変軸から1社を選ぶ考え方
北陸特有の雪の多さと湿気に耐えられる高気密高断熱の性能に加えて、能登半島地震や呉羽山/砺波平野断層帯のリスクを考慮した耐震性能をどちらも満たせるかどうかが、富山県で注文住宅を選ぶ際の現実的な判断基準といえます。
加えて、延べ床面積の広さや三世代同居率や共働き率の高さといった富山特有の住まい方に応えられる設計力も、見逃せない要素です。
今回紹介した15社をタイプごとに分類すると、次のような選び分けが考えられます。
- ①地域密着型(玉家建設・石友ホーム・オダケホーム): 北陸の気候風土に合わせた住まいと、長く続くアフターサポート
- ②ローコスト・コスパ重視型(タマホーム・アイ工務店・ステーツ): 1,000〜2,000万円台での建築を目指し、予算を最優先したい方向け
- ③高気密・高断熱型(タカノホーム・セキホーム・ワイケイホーム): 雪国で気になる光熱費や健康面、住み心地を住宅性能で底上げ
- ④おしゃれ・デザイン型(クオレ・ホーム・結-YUI-・SHOEIの家): 受賞実績や完全オーダーを強みに、デザイン性を重視したい方向け
- ⑤大手・ハイブランド型(積水ハウス・住友林業・三井ホーム北新越): 全国展開ならではの保証体制と、各地に広がる展示場網による安心感
富山での家づくりでは、5タイプの中から1社へと候補を絞り込んでいくプロセスが、何より重要な工程といえます。
まずは本記事で示した比較の視点をもとに家族で優先順位を話し合い、複数のハウスメーカーから資料を取り寄せて比べてみることをおすすめします。
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