【2026年最新】札幌市で寒さに強い注文住宅おすすめ15選|工務店・大手比較

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札幌に注文住宅を建てる場合、会社選びで最初に確かめたいのは見た目や金額ではなく、厳しい冷え込みや暖房費、雪の処理にどこまで耐えられる住まいかという性能面です。

理由は、札幌が1年間で平年約4.8mもの雪が降る、世界的に見ても珍しいほどの積雪寒冷地であるためです。

本記事は、札幌市内で注文住宅づくりを考えている方を対象に、地域に根差した工務店から全国展開の大手メーカーまでおすすめ15社を取り上げ、断熱性能・坪単価・対応エリアの観点から中立的にご紹介します。

さらに、公的なデータを根拠として、札幌における費用相場と坪単価の目安、利用できる補助金、雪や寒さ・地盤などこの地域ならではの事情、避けたほうがよい会社を見分けるコツについてもまとめています。

札幌でどこへ相談すればよいか迷っている方や、家づくりで悔いを残したくない方は、お住まいのエリアと優先したいポイントに合った1社を見つけるための材料として役立ててください。

ポイント 〔新サイト名〕編集部

札幌で住まいを選ぶときにまず大切なのは、ランキング上の順位に頼らず「住む予定の区の地盤、そして冬を乗り切れる断熱性能・暖房費」を基準に判断することです。「高気密高断熱」とうたう会社同士でも、UA値や暖房の方式にはかなりの差があります。坪単価が安いという理由だけで決めず、総額や住み始めてからのランニングコストも含めて比べることが、札幌で後悔しないためのいちばんの近道といえます。

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※2026年10月現在の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

目次

札幌市で検討したい注文住宅会社15選

札幌市で検討したい注文住宅会社15選

冬場の札幌は最低気温が氷点下になる日が続き、平年値ではひと冬に約4.8mもの雪が降る積雪寒冷の地域です。

住宅会社を比べる際も、室内の暖かさを守る断熱性能や毎月の暖房費、雪への備えを何より重視したいところです。

本節では、札幌に根ざした工務店、北海道に本拠を置く高断熱メーカー、全国展開の大手までの15社を、種類別に分けず性能と価格で並べた一つのリストにまとめました。

最初に、全15社のポイントを表で見比べてみましょう。

各社の概要一覧(タップで表示)
住宅会社拠点と主な施工エリア坪単価(目安)主な特色
豊栄建設札幌(北区・豊平区)〜近郊本体1,999万円〜全館空調Q極冷暖・自由設計
ロゴスホーム札幌・江別・北広島・小樽ほか約64.3万円平屋・ZEH・全館空調
住まいのクワザワ札幌(白石区)・道内公式記載なし累計1万棟超・2×4の先駆け
土屋ホーム札幌・道内・東北約79万円UA値0.19・断熱等級7
三五工務店札幌公式記載なしデザイン性×高断熱・新住協会員
アーキテックプランニング札幌(北区・清田区・中央区)公式記載なしデザイン性の高い自由設計
アシストホーム札幌(北区)公式記載なしYUCACOの全館空調が標準
橋本建設札幌(手稲区)坪60万円台〜適正価格で全棟ZEH仕様
SANKEI(サンケイ建匠)札幌(西区)・30km圏内公式記載なし少数精鋭で年12棟限定
コスモ建設札幌・石狩・千歳・苫小牧公式記載なしローコスト・平屋・2×4/2×6
R+house札幌札幌公式記載なし建築家による設計デザイン
タマホーム全国(札幌支店)約64万円全国展開のコスパ重視住宅
セキスイハイム全国(北海道仕様あり)約75万円〜高断熱のユニット工法
積水ハウス全国(札幌)約120万円大手ならではの保証と設計力
一条工務店全国(札幌)約80〜105万円強みは高気密・高断熱

※坪単価は、各社の公式情報や当サイト内の坪単価に関する記事を参考にした概算です。坪単価を公式に公表していない会社には「公式記載なし」と記載しました。仕様や延床面積によって実際の金額は異なります。

豊栄建設|自由設計と価格のバランスに優れた札幌の地場大手

豊栄建設
出典: 豊栄建設 公式サイト

1989年、札幌の地で設立された地元密着の住宅会社が豊栄建設です。

「ただ安いだけじゃない」というコンセプトのもと、本体価格1,999万円台から選べる自由設計を売りにしています。

寒冷地でも室温を心地よく維持しやすいよう、全館空調「Q極冷暖」やトリプルサッシが採用されています。

保証は最大60年まで用意され、宿泊体験も可能な大型ショールーム「北海道クラシアム」を構えるなど、検討段階の比べやすさから入居後の安心まで配慮されています。

グループ会社であるロゴスホームとの合計では、札幌市における注文住宅(戸建)の着工棟数が3年連続で首位になったとされています(北海道住宅通信社「北海道住宅データバンク」調べ・2023〜2025年)。

出典: 豊栄建設 公式サイト

ロゴスホーム|平屋と全館空調を得意とする北海道生まれのメーカー

ロゴスホーム
※出典: ロゴスホーム 公式

ロゴスホームは北海道で2003年に設立された住宅メーカーで、札幌の拠点は中央区宮の森にあります。

ロゴスホールディングスの一員として豊栄建設とグループを組んでおり、ZEH仕様の住宅や全館空調「Q極冷暖」を提供しています。

平屋の施工例も多く、対応エリアは札幌市を中心に江別市・北広島市・小樽市・石狩市・当別町など札幌圏の広い範囲に及びます。

目安となる坪単価は約64.3万円で、寒冷地向けの仕様を備えた住宅の中では比較的手が届きやすい水準といえます。

価格帯をさらに詳しく知りたい方は、ロゴスホームの坪単価に関する解説記事もあわせてご覧ください。

出典: ロゴスホーム 公式サイト

住まいのクワザワ|北海道で2×4工法を広めてきた老舗企業

住まいのクワザワ
出典: 住まいのクワザワ 公式サイト

1967年に創業した住まいのクワザワは、札幌市白石区に本社を構える歴史ある住宅会社です。

北海道で2×4(ツーバイフォー)住宅の先駆けとなった会社で、半世紀を超えて住まいを手がけてきました。

北国ならではの厳しい気候に合わせた家を建て続け、2014年に累計着工1万棟へ到達しました。

積み重ねてきたノウハウと、暮らし方の多様化にも応えられる柔軟な設計力が強みといえます。

出典: 住まいのクワザワ 公式サイト

土屋ホーム|UA値0.19と断熱等級7を掲げる高性能メーカー

土屋ホーム
出典: 土屋ホーム 公式サイト

札幌に本社を構える土屋ホームは、1969年に創業し札証へ上場している住宅メーカーです。

出発点は創業者自身が欠陥住宅の被害に遭った体験で、厳しい環境のもとでも安全かつ快適に暮らせる家を届けたいという思いを打ち出しています。

主力商品の「CARDINAL HOUSE BES-T019」は、住宅性能表示制度における断熱等級の上限にあたる断熱等級7・UA値0.19の性能をうたっています。

2022年度省エネ大賞では、同商品が経済産業大臣賞(ZEB・ZEH分野)に選ばれました。

坪単価は約79万円が目安とされています。費用の詳細は土屋ホームの坪単価についての解説記事で確認できます。

出典: 土屋ホーム 公式サイト

ポイント 〔新サイト名〕編集部

寒さの厳しい札幌では、外皮平均熱貫流率を示すUA値によって毎月の暖房費が大きく変わります。大切なのは、パンフレットに並ぶ「高断熱」という表現に頼らず、断熱等級やUA値などの数値をもとに複数社を見比べることです。土屋ホームのように数値を公表している会社であれば、性能の裏付けを確かめやすく、住み始めてからの光熱費も想像しやすいといえるでしょう。

三五工務店|新住協に参画し高断熱と意匠性を追求する工務店

三五工務店
出典: 三五工務店 公式サイト

三五工務店は、札幌市北区の「北35条」で産声を上げた工務店です。

創業者が宮大工だったという背景を受け継ぎ、腕の確かな施工とデザイン面の両方を大切にしています。

新住協(新木造住宅技術研究協議会)という高断熱住宅を研究する団体に加わり、北海道の気候風土にふさわしい断熱性能の高い住まいを追求しています。

地元に根を張り、職人の技を重んじる姿勢に特色があります。

出典: 三五工務店 公式サイト

アーキテックプランニング|意匠性を追求した自由設計の家

アーキテックプランニング
出典: アーキテックプランニング 公式サイト

札幌市北区新琴似・清田区・中央区円山の各地に拠点を展開しているのが、住宅会社のアーキテックプランニングです。

得意分野は、見た目の美しさにこだわった自由設計による注文住宅です。

拠点が複数あるため、札幌市内の広い範囲で相談しやすい体制が整っています。

外観や間取りの美しさを優先したい方にとって、検討しやすい会社といえます。

出典: アーキテックプランニング 公式サイト

アシストホーム|全館空調「YUCACO」を標準仕様に採用

アシストホーム
出典: アシストホーム 公式サイト

札幌市北区新川を拠点に家づくりを行っている住宅会社が、アシストホームです。

標準で備えているのは、エアコン1台の冷暖房で1年中心地よい室温を保つことを目指した全館空調「YUCACOシステム」です。

間取りの自由度に加え、アレルギー対策やメンテナンス費用まで考慮した住まいづくりを打ち出しています。

寒暖差が激しい札幌で、住まい全体の室温をなるべく均一にしたい方に合う仕様です。

出典: アシストホーム 公式サイト

橋本建設|坪60万円台から叶える全棟ZEH仕様

橋本建設
出典: 橋本建設 公式サイト

札幌市手稲区星置を本拠とする橋本建設は、1980年に設立された地域密着型の工務店です。

全棟をZEH仕様としたうえでパッシブデザインを掛け合わせ、坪単価は60万円台からという価格設定を打ち出しています。

降雪量の多い北海道では屋根に太陽光パネルを載せにくいケースもあることから、断熱・気密といった建物自体の性能で基準をクリアする「ZEH Oriented」仕様を勧めています。

少人数の社員と地元の大工が一棟ごとに心を込めて仕上げるスタイルを、地域の支えのもとで40年あまり続けてきた点が強みといえます。

出典: 橋本建設 公式サイト

ポイント 〔新サイト名〕編集部

坪単価が低いからといって、品質まで低いとは言い切れません。広告宣伝費や棟数を追う競争から距離を置き、地元の職人とじかに家を建てている橋本建設のような会社のなかには、価格の妥当さと住宅性能を両立させている工務店も見られます。坪単価という数字だけを比べるのではなく、その金額に断熱性能や標準仕様がどこまで含まれているのかを見積書で確かめることが肝心です。

SANKEI(サンケイ建匠)|「家の主治医」として年12棟限定

SANKEI(サンケイ建匠)
出典: SANKEI(サンケイ建匠) 公式サイト

昭和54年(1979年)に札幌市西区八軒で産声を上げたSANKEI(サンケイ建匠)は、創業50年の節目を目前に控えています。

「家の主治医」として住まいに寄り添い続けたいとの考えから、対応エリアは事務所を中心とした半径30km以内、手がける棟数は年間12棟までに絞り込んでいます。

数を抑えて一棟ごとに向き合うことで、引き渡し後も素早く駆けつけられる、地域に根ざしたサポート体制を整えています。

新築の注文住宅に加え、不動産の仲介や賃貸物件の管理までまとめて相談できる窓口の一本化も、同社ならではの特色です。

出典: SANKEI(サンケイ建匠) 公式サイト

コスモ建設|平屋・ローコストにも応える2×4・2×6工法

コスモ建設
出典: コスモ建設 公式サイト

札幌市清田区に本社を構えるコスモ建設は、1988年に創業した住宅会社です。

採用しているのは北海道と気候が近い北米発祥の2×4・2×6工法で、気密性・断熱性の高さに加えて耐震性も兼ね備えています。

平屋やローコスト住宅をはじめ、予算や生活スタイルに応じたプランを用意しています。

2024年度の施工実績は221棟にのぼり、札幌市・石狩市・千歳市・苫小牧市を主なエリアとして、仲介手数料0円で土地を紹介するサービスも展開しています。

出典: コスモ建設 公式サイト

R+house札幌|建築家が設計するデザイン性の高い住まい

R+house
出典: R+house 公式サイト

R+house(アールプラスハウス)は、デザインを建築家が担当する注文住宅ブランドです。

原則として紹介制をとり、住宅性能とデザイン性をともに追求しています。

得意としているのは箱型のすっきりとした外観で、平屋の施工例も豊富です。

建築家への依頼は費用がかさむという印象を和らげながら、間取りや設計の自由度を重視したい方に合った選択肢といえます。

出典: R+house 公式サイト

タマホーム|全国展開ならではの費用対効果

タマホーム
出典: タマホーム

札幌にも支店を置くタマホームは、全国各地で事業を展開している大手ハウスメーカーです。

同社の強みは、「大安心の家」をはじめとする、価格と性能のバランスに重きを置いた住まいづくりです。

目安となる坪単価は約64万円といわれており、建築費をできるだけ抑えたい方から支持を集めています。

価格帯をより詳しく知りたい方は、タマホームの坪単価をまとめた記事をあわせてご確認ください。

セキスイハイム|北海道向け高断熱仕様とユニット工法

セキスイハイム
出典:セキスイハイム公式

工場で製造したユニットを建築地で組み上げるユニット工法を強みとし、大手ハウスメーカーの一角を占めるのがセキスイハイムです。

寒冷地向けに断熱性を高めた住宅を、北海道エリアで提供しています。

目安となる坪単価は、約75万円以上からといわれています。

セキスイハイムの坪単価をまとめた記事では、価格帯をさらに詳しく紹介しています。

積水ハウス|提案力の高い設計と充実した保証

積水ハウス
出典: 積水ハウス

全国規模で家づくりを手がける積水ハウスは、札幌エリアでも住まいの提案を行っている大手メーカーです。

規模の大きな会社だからこそ実現できる設計の提案力と、引き渡し後の保証・サポートが充実している点が魅力といえます。

今回取り上げる会社のなかでは上位の価格帯に位置し、坪単価は約120万円が目安とされています。

価格面をくわしく知りたい方は積水ハウスの坪単価についての解説記事、口コミの傾向は積水ハウスに寄せられた評判を整理した記事でも確認できます。

一条工務店|断熱・気密の性能に定評のある大手

一条工務店
出典:一条工務店公式

「家は、性能。」というスローガンのもと、気密性と断熱性の高さに力を入れている大手メーカーが一条工務店です。

代表的な商品には「i-cube」「グランセゾン」などがあり、冬の冷え込みが厳しい札幌でも、住まいの暖かさを優先したい方に選ばれています。

目安となる坪単価は、約80〜105万円とされています。

費用感については一条工務店における坪単価の解説記事、実際の利用者の声は一条工務店の口コミ・評判を整理した記事でチェックできます。

今回取り上げた会社のほかに、全国展開のハウスメーカーも含めて比べたい場合は、全国の注文住宅メーカーを比べたランキング15選もあわせてご覧ください。

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札幌市で検討できるほかの住宅メーカー・工務店

札幌市で検討できるほかの住宅メーカー・工務店

札幌市内には、本記事のおすすめ一覧で取り上げていない住宅会社や工務店の中にも、家づくりの相談先として候補になるところがあります。

坪単価の目安や会社ごとの強みをより深く確認したい場合は、下の表にまとめた解説記事もあわせてご覧ください。

社名特徴のポイント詳しい解説
三井ホーム全館空調の導入やデザイン重視の家づくりを比べたい方が候補にしやすい大手です。三井ホームの価格帯と坪単価
日本ハウス檜を使った家を建てたいと考えている方に合う会社です。日本ハウスの価格帯と坪単価
セルコホームカナダ輸入住宅が主力で、洋風の外観や内装を好む方が比べやすい会社です。セルコホームの価格帯と坪単価
クレバリーホーム標準で外壁タイルを採用し、将来の手入れのしやすさに配慮した家づくりを行っています。クレバリーホームの価格帯と坪単価
ユニバーサルホーム地熱床システムをはじめ、住み心地の良さに力を入れた家づくりを打ち出しています。ユニバーサルホームの価格帯と坪単価
スウェーデンハウス高気密・高断熱の性能に北欧風のデザインを組み合わせた住まいを比べやすい会社です。スウェーデンハウスの価格帯と坪単価
大和ハウス鉄骨住宅が主軸で、ゆとりある空間の設計や大手らしい提案の幅広さが強みです。大和ハウスの価格帯と坪単価
ヤマダホームズ家そのものに加え、暮らしに使う設備もあわせて相談しやすい住宅会社です。ヤマダホームズの価格帯と坪単価
アイフルホーム子育て中の家族を意識した住まいがあり、商品ラインナップを把握しやすい点が特長です。アイフルホームの価格帯と坪単価

札幌の家づくりで押さえたい土地柄(寒さ・積雪・地盤)

札幌の家づくりで押さえたい土地柄(寒さ・積雪・地盤)

札幌で満足度の高い住まいを手に入れるうえでは、寒さ・雪・地盤の3つに関する地域ならではの事情を把握しておくことが大切です。

冬の寒さと積雪への対策

積雪寒冷地に分類される札幌では、1年間に降る雪の量が平年値でおよそ4.79m(479cm)に達します。

180万人を上回る人口を抱える大都市で、ここまで多くの雪が降る例は世界でもまれだといわれています。

出典: 札幌市「札幌にはどのくらいの雪がふるの?」

こうした環境を踏まえると、断熱性・気密性の高さに加えて、屋根の雪が下へ落ちてこない無落雪屋根の採用や、除雪した雪を敷地に置いておける堆雪スペースを用意しておくことも重要になります。

住宅会社を比較する際は、どのような暖房方式を採用しているか、暖房費がどの程度かかるかも大切な判断材料です。パネルヒーターや全館空調といった各社の暖房設備とあわせて、光熱費の目安も確かめておくと安心です。

凍結深度を踏まえた基礎づくり

気温が低い地域では、土の中の水分が凍ることで地盤が押し上げられる「凍上」に備える必要があります。

北海道が定める基準によると、札幌市における凍結深度は60cmと定められています。

出典: 北海道「凍結深度」

凍結深度を下回る深さまで基礎を埋め込むことが求められるため、本州で建てる場合と比べて基礎工事の費用が高くなりやすい傾向です。

地盤・地震に関するリスク

札幌で家を建てるなら、地震や地盤にまつわる危険性にも目を向けておきたいところです。

2018年の北海道胆振東部地震では、マグニチュード6.7、厚真町で最大震度7が観測され、北海道においては観測史上はじめての震度7を記録しました。

札幌市内でも震度6弱が記録され、清田区(里塚など)では液状化現象によって住宅や道路が損傷を受けました。さらに、道内全域が電力を失うブラックアウト(大規模停電)も発生しています。

出典: 気象庁札幌管区気象台「平成30年北海道胆振東部地震」

清田区里塚で被害が集中したのは、谷を埋め立てた盛土造成地だったことが特徴とされ、造成された土地の地盤を確かめることの大切さがうかがえます。

加えて、札幌市の第4次地震被害想定において想定されているのは、石狩低地東縁断層帯・月寒断層・西札幌断層を震源とする地震です。

出典: 札幌市「第4次地震被害想定」

購入する土地を検討する段階で、大規模盛土造成地マップやハザードマップを活用し、候補地の地盤について前もって調べておくと安心です。

注意点 〔新サイト名〕編集部

「札幌で避けたほうがいいエリアは?」と気になる方も多いでしょう。ただ、区単位でまとめて候補から外すのではなく、同じ区内であっても一区画ずつ地盤調査の結果を見ることをおすすめします。清田区里塚のケースでも、被害はエリア全体に及んだわけではなく、谷埋め盛土といった局所的な造成の条件によって生じました。候補の土地が気になる場合は、地盤調査の内容と造成の経緯を確かめてから判断するほうが安心です。

寒冷地や豪雪地で家づくりを進める際の考え方については、富山県のおすすめ注文住宅を紹介した記事や山形県のおすすめ注文住宅を紹介した記事、福井県のおすすめ注文住宅を紹介した記事もあわせてご覧ください。

札幌で後悔しにくい注文住宅会社の見極め方

札幌で後悔しにくい注文住宅会社の見極め方

札幌で依頼先を絞り込む際は、以下の5つの視点で見比べておくと、建てた後に悔やむ事態を減らしやすくなります。

STEP
予算内に収まる総額かどうか

坪単価のみで判断せず、断熱・暖房・除雪の設備といった寒冷地仕様まで含んだ合計金額で見比べる。

STEP
寒さに備えた住宅性能

UA値や気密性能(C値)、断熱等級6〜7への対応状況に加え、暖房のしくみと光熱費がどの程度かかるかの目安を数字で見比べる。

STEP
好みのデザインとの相性

施工事例に目を通し、間取りや雰囲気が自分の好みに近いかをチェックする。

STEP
札幌での施工経験と地盤への理解

建築予定の区で家を建てた実績があるか、造成地や地盤の課題に対応できるかを確かめる。

STEP
保証の手厚さとアフター対応

雪が多く寒さの厳しい土地でも長く心配なく暮らせるよう、保証の範囲や引き渡し後のサポート体制を確かめる。

とりわけ意識しておきたいのは、「避けた方がよい会社」を見分けるという視点です。

ランキング上の順位のみを判断材料にすることは避け、見積書の内訳がはっきりしない会社や、UA値をはじめとする性能の裏付けを明確に示さない会社については、慎重に見極めることをおすすめします。

契約を急がせてくる会社や、盛土で造成された土地にもかかわらず地盤調査の結果を提示しない会社にも気をつけたいところです。

どの会社にするか決めきれないときは、利害関係のない第三者の専門家へ意見を求めるのもひとつの方法です。

おすすめの住宅相談窓口を比べた記事や、注文住宅のセカンドオピニオンを取り上げた記事も、あわせて参考にしてみてください。

札幌市で注文住宅を建てる費用・坪単価の相場と各区の地価動向(2026年版)

札幌市で注文住宅を建てる費用・坪単価の相場と各区の地価動向(2026年版)

札幌市で注文住宅を建てるときにかかる費用の目安を、公的な統計データにもとづいてまとめました。

先にポイントをお伝えすると、北海道で建てる注文住宅は総額では全国平均を上回る一方、坪単価に換算すると全国との差はほとんどありません。

北海道で注文住宅を建てる際の建設費と坪単価

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2024年度)」を見ると、北海道で建てられた注文住宅の建設費は平均で4,155.4万円となっています。

全国平均(3,932.1万円)を約223万円上回る水準にあります。

一方で、北海道は住宅面積も平均124.1㎡(約37.5坪)と全国平均の118.5㎡を上回っており、1㎡当たりで割り戻すと建設費は約33.5万円、坪単価へ置き換えると約110.7万円という結果でした。

全国の坪単価平均は約109.7万円なので、坪単価ベースでは北海道と全国の差はごくわずかと考えられます。

比較項目北海道全国
平均建設費4,155.4万円3,932.1万円
平均住宅面積124.1㎡(約37.5坪)118.5㎡
坪単価(換算値)約110.7万円約109.7万円
平均世帯年収696.8万円652.5万円

※出典: 住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」。なお、フラット35利用者調査の集計対象はフラット35を利用した世帯に限られるため、住宅市場全体の傾向とはいくらか差が生じる可能性があります。

総額が膨らむ背景には、寒冷地向けの断熱性能や暖房設備にかかるコスト、さらに延床面積の広さが影響していると推測されます。

会社ごとの坪単価をさらに詳しく比較したい方は、価格帯別にハウスメーカーの坪単価を比べた記事や、坪単価の求め方をまとめた記事もあわせてご覧ください。

注意点 〔新サイト名〕編集部

坪単価は目安として役立つ一方、どこまでの費用を含めるかが会社によって異なるため、その数字だけで予算を決めるのはおすすめできません。おすすめなのは、先に土地と建物それぞれの予算枠を決めておき、暖房・断熱・除雪設備といった寒冷地仕様まで含んだ総額で各社を比べることです。札幌の場合は建物側へ予算を多めに回し、毎年の暖房費も含めた長期的なコストで判断したほうが、最終的に負担を抑えやすい傾向があります。

札幌市内の地価動向と区ごとの特徴

土地にかける予算を検討する際は、区ごとの地価の動きも確認しておくと安心です。

札幌市がまとめた令和8年地価公示の資料では、住宅地の変動率は前年比+1.1%と上昇したものの、前年の+2.9%からは伸びが鈍っています。

区別に見ると、清田区と手稲区以外の8区が上昇した一方、手稲区は横ばいにとどまり、清田区は上昇基調から下落(▲0.3%)へ転じています。

住宅地で最も価格が高かった地点は中央区南1条西26丁目で、1㎡当たり830,000円となっています。

区名令和8年の住宅地変動率
中央区+2.5%
東区+1.9%
白石区+1.8%
豊平区+1.8%
西区+1.8%
厚別区+0.7%
北区+0.5%
南区+0.3%
手稲区0.0%
清田区▲0.3%

人気が集中する中央区は地価も高めですが、郊外に位置する区では土地を比較的手に入れやすいケースが見られます。

出典: 札幌市「令和8年地価公示(札幌市地価動向)資料」

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札幌の家づくりで頼れる補助金と住宅ローン控除の要点(2026年版)

札幌の家づくりで頼れる補助金と住宅ローン控除の要点(2026年版)

注文住宅を札幌で建てる際は、建築費の負担を軽くできる補助金や税制優遇を利用できる場合があります。

なかでも札幌市が独自に設けている補助制度は、高断熱の住宅を検討している方にとって注目したい制度です。

※ここで紹介している補助金・税制の内容は2026年10月時点の情報です。要件や受付の状況は変更されることがあるため、各窓口で最新情報をお確かめください。ご自身のケースで適用できるかどうかは、税理士をはじめとする専門家への相談をおすすめします。

札幌版次世代住宅補助制度のしくみ

高断熱な住宅を新たに建てる方を対象に、札幌市は「札幌版次世代住宅補助制度」という独自の補助を設けています。

2026年度(令和8年度)の対象はゴールド以上の断熱等級を満たす住宅で、補助額は次の表のとおりです。

断熱等級補助金額
プラチナ220万円
ゴールド180万円

シルバーやブロンズの住宅は補助の対象になりません。建築費用に対して交付される補助で、同一の敷地・申請者について1年度あたり1回まで受けられます。

また、申込は抽選で行われ、受付できる期間にも定めがあります。建売住宅は対象に含まれません。

住宅本体を対象とした国などの補助金と同時に利用することはできないため、あわせて気をつけておきましょう。

出典: 札幌市「札幌版次世代住宅補助制度」

注意点 〔新サイト名〕編集部

補助額の大きさが札幌版次世代住宅補助の魅力ですが、申込は抽選で受付期間にも限りがあり、国の住宅本体向け補助との併用もできません。補助を受けられる前提で資金計画を組まないよう注意しましょう。申請の際は「札幌版次世代住宅適合証明書」を取得する必要があるため、設計が固まる前の段階から施工会社と補助を使えるかどうか話し合っておくと、手続きを進めやすくなります。

国の省エネ補助金と住宅ローン控除

国が実施している制度もあわせて利用を検討できます。

2026年度に実施される住宅省エネ支援事業の場合、GX志向型住宅には1戸あたり110万円の補助が設定されています。

省エネ基準では1〜4地域の寒冷地に区分される札幌の場合、GX志向型住宅の補助が1戸あたり125万円となります。

出典: 国土交通省「住宅省エネ関連事業」

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)も見逃せない制度で、各年末のローン残高に対する0.7%を、所得税などから最長13年間差し引けます。

対象となるのは令和8年1月1日〜令和12年12月31日に入居したケースで、借入限度額は住宅の省エネ性能が高いほど手厚く設定されています。

出典: 国土交通省「住宅ローン減税」

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札幌で注文住宅を検討する方からのよくある質問

札幌の注文住宅にかかる総額と坪単価の目安

2024年度フラット35利用者調査によると、北海道で注文住宅を建てた人の建設費の平均は4,155.4万円で、坪単価に直すと約110.7万円です。

坪単価は全国平均の約109.7万円/坪と比べても、大きな差はありません。

寒冷地ならではの仕様や、延床面積が広くなりやすい点が総額を押し上げている要因とみられます。費用の内訳は費用相場の節で詳しく解説しています。

避けたい会社と後悔しにくい会社を見極めるポイント

見積もりの内訳がはっきりしない、UA値をはじめ性能の裏付けが示されない、契約を急がせるといった会社は、一度立ち止まって他社と比べるのが安心です。

順位の高さだけで決めず、性能値と総額、地盤対策をあわせて確かめておきましょう。

判断に迷うときは、住宅相談窓口に相談したり、セカンドオピニオンを求めたりする方法もあります。

札幌で建てるローコスト注文住宅の選択肢

地元の工務店には60万円台の坪単価から選べるプランを用意しているところがあり、全国展開でコストを抑えたハウスメーカーも候補になります。

とはいえ、本体価格にどこまでの断熱仕様が含まれるかは会社によってまちまちです。標準仕様の中身は見積書で確かめておきましょう。

寒い地域では断熱の良し悪しが住み始めてからの光熱費を左右します。価格の安さのみを基準にしないことをおすすめします。

札幌での平屋の建築と人気の傾向

平屋を手がける会社は少なくなく、建築事例も増加しています。

雪の処理や断熱とのバランスを考える必要があるため、平屋の施工経験が豊富な会社に依頼すると心強いでしょう。

札幌で家を建てるために必要な年収の目安

フラット35利用者調査を見ると、北海道で注文住宅を取得した世帯の世帯年収の平均は696.8万円となっています。

借入額や自己資金の額しだいで求められる年収は変わってきます。資金計画については住宅相談窓口などで、ご自身の状況に合わせて確認してみてください。

札幌の地盤が弱いエリアと住む区の選び方

2018年の胆振東部地震の際には、清田区里塚をはじめ谷埋め盛土で造成された土地で液状化の被害が発生しました。

同じ区の中でも地盤の状態は土地によって違います。ハザードマップの確認と地盤調査を通じて、一つひとつの土地を見ていくと安心です。

地価については、中央区が高く、郊外の区ほど手に入れやすい傾向がみられます。

冬の暖房費の目安と高断熱住宅による違い

暖房にかかる費用は、UA値で表される断熱性能と暖房の方式によって大きく差が出ます。

断熱等級6〜7クラスの住宅は暖房の負荷を小さくしやすく、長い目で見ると光熱費を抑えられる傾向にあります。

依頼先を比べる際は、各社が採用している暖房設備の仕組みや、光熱費がどの程度になるかの目安もチェックしておきましょう。

札幌の家づくりで納得するための要点まとめ

ここまでの内容をふまえ、札幌で家を建てるときに押さえておきたい要点を振り返ります。

  • 住まいの暖かさと暖房費を何より重視:断熱等級やUA値といった性能値を並べ、会社ごとの差を見比べる。
  • 建築予定地の地盤をチェック:清田区里塚のケースにもあるとおり、敷地ごとに地盤調査の結果や過去の造成の経緯を確かめる。
  • 札幌版次世代住宅補助の利用を検討:補助額はプラチナ220万円・ゴールド180万円。抽選で決まる点や、国の補助制度と併せて使えない点に気をつける。
  • 坪単価ではなく総額と維持費で比較:寒冷地向けの仕様や毎年の暖房費も含め、住み続ける期間全体のコストで考える。
  • 順位の高さだけで決めない姿勢:性能をうたう根拠や見積もりの明細に目を通し、迷うときは中立の専門家への相談も選択肢に入れる。

寒さや積雪、地盤といった札幌ならではの課題がある反面、そうした条件に応えられる性能の高い地元工務店や大手ハウスメーカーも見つけやすい地域です。

建てたいエリアや優先したいポイントに合った会社を探し、納得できる住まいづくりにつなげてください。

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田崎 義人のアバター 田崎 義人 賃貸不動産経営管理士

大学在学中に、人材派遣・セールスアウトソースのスタートアップに参画。その後、賃貸不動産会社専門商社に移り、新規事業開発・営業責任者として東証マザーズ上場後に執行役員を務める。
【資格】
賃貸不動産経営管理士

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